歯科医に聞いた!前歯、奥歯…パーツ別「正しいハミガキ」6選【完全保存版】|美ST
バランスの取れた食生活や良質な睡眠、適度な運動を心掛けていても忙しさでままならず、体のあちこちに不調や不具合を感じ始める美ST世代。でもこの先20年、30年経っても元気に人生を楽しんでいたい!と皆さん思ってますよね。美STが誇る大人気健康企画を再編集した「一生シリーズ総まとめ」をはじめ、若い頃と違う、大人世代で感じ始めるお悩みをピックアップしてまとめた『完全保存版』を作りました。一生アクティブに若々しくいきましょう!
【前歯の間】 奥歯よりも歯間が狭い前歯の間は歯間ブラシやデンタルフロスの使用がオススメ。接している左右の歯、双方の側面の汚れをこそげ取るためにフロスの方向を左、右と変えて動かして。
【歯と歯茎の間】 歯と歯茎の境目は歯ブラシやフロスが届かない磨き残しポイント。タフトブラシを使えばピンポイントを狙って丁寧に磨くことが可能に。歯並びが悪いところも集中的に磨けます。
【歯の外側】 硬すぎないフラットな形状の歯ブラシを歯茎に向かって斜め45度に当てて。優しい力で小刻みに動かして歯の表面の汚れを除去し、同時に歯周ポケットの汚れを掻き出します。
【前歯の重なり】 前歯が重なって磨きにくい箇所には歯ブラシを縦方向に使って磨きます。重なり具合に合わせてブラシを傾けながら、毛先をしっかり歯間に入れて小刻みに動かして磨き上げます。
【歯の内側】 歯ブラシを縦方向、斜めに口に差し入れると歯の裏側にくまなく届いて効率的に磨けます。時間と手間はかかりますが歯の裏側には歯垢が溜まりやすいので丹念なケアを忘れずに。
【奥歯の付け根】 歯ブラシでは届かない奥歯の歯間や付け根ケアには歯間ブラシを。歯間の汚れを取るだけではなく、歯茎にしっかり当てて10往復すると歯茎のマッサージ効果もあり歯肉炎の予防にも。
多種ツールを駆使して優しく磨き上げる完璧オーラルケアを
歯ブラシの硬い毛は、歯の表面をすり減らし、柔らかすぎる毛では力を入れすぎてしまう。歯ブラシはミディアム程度の柔らかさの毛を選んでブラシの毛先が開かない程度の微弱な力で小刻みに振動させながら、全部の歯を5分程かけて磨き上げてください。 基本的に歯ブラシ1本で完璧に磨くことは不可能なので、磨く箇所によってツールを替えるのが理想です。奥歯の隙間用には歯間ブラシ、前歯の狭い歯間は歯間ブラシやフロス。なかでも40代、50代に最も使ってほしいタフトブラシは、歯と歯茎の間や歯並びの悪い箇所にもフィットして歯垢を除去、歯周病の予防にも有効です。 多種ツールで工程を踏むことが難しい時には、手磨きの10倍の清掃効果もある電動歯ブラシの導入を。アタッチメントを替えれば一台何役にも使えるので投資の価値あり。
教えてくれたのは…
■久保木歯科医院 歯科衛生士 竹森愛恵先生 歯科衛生士として国内外での25年のキャリアを持ち現在も複数のクリニックで活動。予防歯科の見地から日々のデンタルケアの大切さを理論的かつ実践的に伝道する。 2024年『美ST』10月号掲載 撮影/西崎博哉 取材/菊池真理子 再構成/Bravoworks,Inc. 〈過去流用分〉撮影/五十嵐洋〈静物〉 イラスト/別府麻衣 取材/森島千鶴子 撮影/渡邉明日香 再編集/大佛摩紀