大阪府は28日午後、大阪府庁で「新型コロナウイルス対策本部会議」を開き、集団感染が起きた接待を伴う飲食店やライブハウス、スポーツクラブやカラオケボックスなどの施設に継続している「休業要請」について、適切な感染防止策を施すことなどを条件として、6月1日の解除を決定した。大阪府の吉村洋文知事は、会議後に府庁で臨時の記者会見を行い、今回の解除について「夜の接客を伴う飲食店にしてもライブハウスにしても、それを生活の糧にしているみなさんもいらっしゃることを重く受け止め、みんなで協力しながら事業を再開する道を歩んでいきたい」と理由を述べた。 【中継録画】大阪府の吉村知事が会見　「休業要請」6月から全面解除（2020年5月28日）

［写真］記者会見で休業要請解除について説明する大阪府の吉村洋文知事＝28日午後、大阪府庁で

　吉村知事は、スポーツクラブとカラオケボックスについては業界団体で国が認めたガイドラインを遵守してほしいと述べた。

　また、現在のところ国が認めたガイドラインがない、接客を伴う飲食店やバー、ライブハウスについては、府で暫定のガイドラインを策定したと話していた。

［写真］接待を伴う飲食店についてのガイドラインについて説明する大阪府の吉村洋文知事＝28日午後、大阪府庁で

　会見によると、接待を伴う飲食店についてのガイドラインは、入店時の咳エチケットやマスク茶区長、手洗いや手指消毒の徹底をお願いすることや、客席のテーブル間は透明なパーテーションで区切るか、2メートル以上の間隔を空け、横並びですわれるような配置の工夫を求めている。

　また、接客サービスの際は、身体的な接触やグラス、おちょこの回し飲みを避けることも記されている。カラオケの際には、隊人勧距離をできるだけ2メートル以上確保し、マスクかフェイスガード装着とも記されている。

［写真］ライブハウスのガイドラインについて説明する大阪府の吉村洋文知事＝28日午後、大阪府庁で

　一方、ライブハウスのガイドラインのポイントについては、施設内では原則着席。それが難しい場合は、客同士の距離、できるだけ2メートルを目安に確保を求めている。 　会場内では適切な換気設備の設置や点検、徹底した換気のほか、来場者に対する咳エチケットやマスク着用、出演者も表現上困難な場合をのぞき、原則マスク着用や出演者間での十分な感覚を確保するよう求めている。