大阪名物が「希望の輝き」で競演 通天閣は「緑」あべのハルカスは「ニッコリ」と
25日の近畿地方は、朝から青空が広がる好天に恵まれ気温が上昇。大阪管区気象台によると、大阪市内では最高気温27.1度を観測するなど、すっかり夏の陽気に包まれた。そんな日は、日が沈むと夜景もきれいに浮かびあがるが、大阪市浪速区からは、緑色に輝く「通天閣」と、ニッコリ笑顔が映し出された「あべのハルカス」との『光の競演』がみられた。 【拡大写真】街灯りが消えても24時間点灯を続ける通天閣(14日午前2時ごろ撮影)
通天閣は「大阪モデル」を色分け点灯
通天閣は今月11日から、新型コロナウイルス対策で大阪府が実施していた「休業要請」を解除する独自の基準「大阪モデル」の達成状況を色分けで点灯することに協力。14日に基準内達成を表す「緑」の点灯となり、以後、毎日のようにテレビなどでその状況が周知されている。
SNSでも多くの反応
一方、あべのハルカスでは、3月に続き今月22日から同ビル内にあり休業中の「大阪マリオット都ホテル」の空室を利用し、部屋の灯りを調整して「笑顔」のライトアートを実施。こちらもSNSなどを中心に「かわいい」「ホッとする」などの反応が多くみられた。 方角的に浪速区方面から通天閣とあべのハルカスを電車などから撮影した投稿もみられ、緑に輝く通天閣と、あべのハルカスの「笑顔」が映える。
大阪府は25日、府内で新たに新型コロナウイルスに感染した人はいなかったと発表。そして、首相は同日夕、緊急事態宣言の全面解除を表明した。この大阪名物の希望の輝きの競演は、SNSの投稿などを見る限り、この緑色が維持できるようさらに注意を呼び掛けるもの、そして、疲れた心を癒す笑顔への感謝の言葉なども多くみられたのが印象的だった。
いずれも期間限定の光景
通天閣は、大阪モデルの点灯を31日まで実施予定で、その期間は24時間ネオンを点灯させている。あべのハルカスもライトアートは31日まで実施する予定となっている。また、大阪マリオット都ホテルは6月1日から営業を再開する。