大阪市・松井市長が定例会見1月4日(全文1)陽性者数は緩やかだが減少傾向
病床は継続して募集する予定か
関西テレビ放送:ありがとうございます。あと対策について伺いたいんですが、貴重な34床を確保されたと思うんですけれども、当初は12月末までに100床を目指すとされていました。で、なかなかこの目標に届かなかった分析というものがあれば教えていただきたいのと、28日に吉村知事が大阪府の病床確保の支援も明らかにされましたけれども、大阪市でやられていた1床1000万っていうのは、これ継続して募集されるご予定というのはあるんでしょうか。 松井:目標に届かなかったっていうのは、もうこの以前に、大変ありがたいことなんですけども、軽症、中等症の病床は、府、大阪市からの要請によって、できる限り民間の医療機関が協力をしてくれているという状況で、さらに上積みをお願いしたわけですから、なかなかやっぱり目標には届かなかったということです。吉村知事のほうがさらに支援策、協力金を用意しながら病床確保、今されているところですけど、これ、なかなか一挙に増えるということにはならないと思います。これまでももう協力をいただいてるわけですから。 ただ、先ほども申し上げましたように感染状況については緩やかに減少してきてると。これはもう、われわれとしたら一挙にそりゃ減ってもらいたいと思ってますけども、緩やかに減少傾向にある中で医療崩壊を起こさない、そういう形の病床確保というものをこれからつくっていくべきだと。これ無尽蔵にあるわけではありませんから。今の状況であれば、なんとか今の、重症のベッドはまだまだ厳しい状況ですけども、これICUですから一挙に増やせることはできませんけども、なんとか軽症、中等症の病床は現状の数で、医療崩壊というものが目の前に迫っているところではないんじゃないかなというふうに思ってます。 関西テレビ放送:ありがとうございます。 司会:次の質問をお受けいたします。NHKさん。
4都県の緊急事態宣言要請をどう見ているのか
NHK:西澤です。よろしくお願いいたします。東京都と、首都圏1都3県で緊急事態宣言の要請もしましたけれども、今、大阪市長としてその動きをどのように率直に見ているでしょうか。 松井:首都圏は、まったく増加の歯止めがかかっていない、数見ればそうですよね。1週間ごとの感染者数が、その前の週に比べて増えているわけですから。われわれは一挙に減るような、減少する状況にはなりませんが、緩やかですけども減少しておりますんで、東京ならびに首都圏の皆さんのあの状況を見れば政府に要請されるというのは、もうそれ以外にいよいよ手がないんじゃないかなと思っています。 われわれはやっぱり、このコロナと経済を両方とも回すためにさまざまな手段を講じてきておりますが、住民の皆さん、市民、府民の皆さんのご協力によって、緩やかに減少してるという数字が出てきてますんで、東京とは、首都圏とは今、違う状況なのかなと。でもあの状況であれば知事の皆さん方が国に、さらに厳しい要請をお願いするには緊急事態宣言が要るのかなというふうには感じてます。 NHK:あと、すいません、時短の要請を11日まで延長してますけれども、これについては、今の感染状況からすると今後どのようにご判断されていくんでしょうか。 松井:これ、飲食店の皆さん、もうとにかく悲鳴が出てますよ。僕の身近な人たちも廃業するか、いったんは店を手放すかという、もうそういうところに迫ってます。今、減少傾向に、緩やかな減少傾向になってきてますんで、一挙にフルタイムやってくれということには、そこまではならないかもしれないけども、時短の要請時間を少し延長するとかいう形で、やっぱり商売成り立つ、そういうこともわれわれは考えていかなければならないと、こういうふうには思っています。 NHK:今の発言についてなんですけれども、例えば1時間、今お願いしている時間より後ろ倒しするとか、そういうふうに具体的に検討されていくんでしょうか。 松井:もちろん感染症対策は講じていただいた上ですけどね。ある程度自由にご商売ができるようなことはやっぱりわれわれ認めていく、認めるというか、もともと要請ですから、もう要請応えられないという方に強制できないわけですけどね。そんな中で、感染症対策を講じていただく中で商売を、自らの商売を、やっぱり成り立つような形で運営されることに対して、われわれがさらなる、今の時点でさらに厳しい要請をお願いすることはないと思います。 司会:次の質問をお受けいたします。NHKさん。