C大阪対福岡　福岡に勝利したC大阪の選手たちと笑顔で記念撮影に納まる長州力（中央）（撮影・前田充）

＜明治安田J1：C大阪1－0福岡＞◇第36節◇9日◇ヨドコウ 　セレッソ大阪が3試合ぶりの勝利を飾り、前節8位から7位へと浮上した。 　元プロレスラーでタレントの長州力（72）が、初めてゲストで来場。その効果は大いにあったようだ。 　長州力は試合前から精力的に会場を盛り上げた。自身の名セリフ「食ってみな、飛ぶぞ」のテーマでグルメイベントを開催。 　試合直前には、審判団の先頭に立ち、ピッチ内に先導する「レフェリーエスコート」を担った。 　試合はメインスタンドで観戦。ハーフタイムにはピッチに再び立ち、「（勝利の）秘訣（ひけつ）なんてないですよ。応援しますよ」とエールを送った。 　さらに試合後、勝利したC大阪のユニホームを着て、選手と満面の笑みで記念写真に収まった。 　選手の反応もよかった。DF西尾隆矢（23）は「僕、結構プロレスが好きなんです。親がたまたま（テレビで）見ていて。僕はタイガーマスクが好きだったんですが、長州さんは（実際に会うと）貫禄あって、怖かったです」と、苦笑いで振り返った。 　MF奥埜博亮（35）は試合後、記念撮影の場面で言葉をかわした。「プロレスラーのイメージよりも、どちらかというとバラエティー」。クールな奥埜が、この時は笑顔だった。 　12月3日に73歳になる長州力は、SNSの総フォロワー数で100万人超える人気者で、本拠地は大いに盛り上がった。 　C大阪には来場すると11戦負けなしという、幸福の神様「ビリケンさん」という味方もいるが、クラブ関係者によると、次回も来場オファーを出す可能性があるという。【横田和幸】