慶應大の総合型選抜の対策とは? 日吉キャンパスのワークショップでは、高2までの活動実績が重要と分析
「推薦対策は費用がかかることに疑問を感じた」
イベントの終了後に、参加者たちに感想を聞いた。高校2年の女子参加者の保護者はこう話す。 「中高一貫の進学校に通っていて、成績はやや伸び悩んでいますが、部活動や文化祭の実行委員の活動を頑張ってたくましく育っています。ですので、活動実績も評価対象になる総合型選抜について今日は勉強にきました」 また、参加者の高校生はこう話した。 「大学生と話すことで、自分が何に興味があるのかがわかってきました。部活動でやっているダンスよりも、人間関係といったことに私は関心があると知ることができ、今後の探究学習や総合型選抜の準備に活かそうと思います」 カドデ推薦塾の代表、山永さんはカドデ推薦塾を作った経緯を語った。山永さんも総合型選抜で慶應に入学したが、受験生時代に推薦対策塾の費用の高さに疑問を感じたという。費用が高いと、対策ができる生徒とできない生徒の間に格差が生じてしまう。推薦対策の費用の高騰を解決したいという最初のコンセプトがあるので、費用は安く抑えているという。
ワークショップに参加して
注目される総合型選抜入試。今回のワークショップもグループで参加する高校生もいれば、保護者同伴で来ている高校生もいた。SNS経由でこのイベントを知った参加者がほとんどで、受験生や保護者がネットで情報を集めていることもわかる。今回のワークショップは、総合型選抜で合格した大学生たちと交流できたことも、受験生にとって刺激になったようだ。
ダイヤモンド教育ラボ編集部