「今日、産婦人科に行ってきました」深夜のLINEを覗き見た妻が知った、定年間近の夫の深すぎる罪障
専業主婦の三浦祐子さん(仮名:64歳)は、悠々自適とは言わないが、平凡ながらも幸せな毎日を過ごしていた。 この記事の他の画像を見る 夫の康二は某電子機器メーカーの営業職。 稼ぎは多くはないものの、真面目な性格からかコツコツと仕事をこなし、30代に入ると都心から電車で1時間、乗り換えなしで通える地方都市に小さな一軒家を構えることもできた。 夫婦は一男一女に恵まれ、長男は都内の大手企業に就職。 長女は地元で結婚し2年後に出産。娘夫婦は祐子さんの自宅から徒歩10分の場所にあるマンションに住んでいたことから、土日には2世帯で食事をする機会も多かった。 また、中学生と高校生の孫も祐子さんに懐いており、家族で過ごす時間は祐子さんにとってかけがえの無いものだった。 そんなある日、祐子さんを震撼させる出来事が起きたという。
間もなく師走と言えるある日、夫は会社主催の早め忘年会に参加。 帰って来た頃には、深夜の2時を過ぎていた。普段からあまり酒を飲まない夫は、飲み疲れたのか、玄関の隣にある和室でそのまま倒れ込むように眠ってしまった。 玄関に脱ぎ捨てられた夫の衣服を直そうと、祐子さんが上着を手に取った瞬間、夫の携帯にLINEの通知音が鳴り響いた。 「こんな夜中に誰かしら」 夫の携帯を勝手にみることに多少の罪悪感はあったが、夫はぐうぐうとイビキをかいて熟睡している。 それに忘年会で忘れ物をしたとか、何か緊急の用事かもしれない。 夫は携帯にロックをかける習慣がない。祐子さんが夫の携帯電話を開くと、画面には「新着メッセージ1件」との表示が出ていた。 アプリを開くと、そこには長年の信頼を粉微塵に打ち砕く、長い文章が綴られていた。 『康二さん、今日、産婦人科に行ってきました』 予期せぬ内容を目の当たりにし、祐子さんは、全身の血の気が引くのを感じた。 『妊娠3カ月と言われました。これからどうするのか、ハッキリして欲しいです』 『奥さんと別れてくれるよね……?』 『もし、赤ちゃんを堕ろせっていうなら、奥さんにバラして家庭崩壊させるからね!』