「今日、産婦人科に行ってきました」深夜のLINEを覗き見た妻が知った、定年間近の夫の深すぎる罪障
その後、夫の康二さんは定年を迎えたものの、生きた心地がしなかった。 まず、これまで優しかった妻はほとんど会話をしなくなった。たまに会話をしても、蔑むような冷たい目でこちらを見ている。 また年金が振り込まれると、全額を妻に渡す必要があったし、彼の日常に自由はなかった。妻に対して「罪を償う」という約束もあり、康二さんはもはや、奴隷のように奉仕し続けるしかなかったのだ。 もちろん家計から慰謝料を払うなんてことも許されず、定年後の現在はアルバイトをして慰謝料を払っている。老体に鞭打つハメになった。 結局会社では「SHIGEMI」にすべてをバラされ、定年間近だったために処分こそなかったものの、これまでの人間関係はすべて崩壊したようだ。暴露した側である「SHIGEMI」もきまりが悪くなって退職したらしい。それもこれも、裕子さんにとってはもうどうでもいいことだが……。
一方で裕子さんは、これまで感じたことの無いような自由と、大きな開放感を感じるようになった。 趣味のパッチワークやカラオケ、そして女友達との旅行を思い切り楽しめるようになった。それは夫を征服し、アイツを奴隷として「一生虐げてやる」という、破壊的な感情に裏打ちされたものだった。 康二さんは現在も、冷え切った針の筵のような環境の中で暮らしている。 若い女性とのちょっとした火遊びが、康二さんの人生を大きく、大きく狂わせてしまったのだ。 このように穏やかな顔をしていた女性が、突然毒牙を剥くことは決して珍しくない。あなたにとっては、軽い出来心だとしても、どのような悲劇が起こるのかは誰にも予測できないものだ。 女性との付き合い方には、くれぐれも注意したいものである……。続きは【後編】で詳報する。 取材・文/FORZA STYLE