青木さやか「珍しく一日中家にいた。最後は即興でピアノを弾いて娘とハモって歌う。少しだけ尊敬される瞬間」
お笑いの仕事だけでなく、女優、エッセイストとしても忙しい日々を送る青木さん。今回は「娘の母でドライバーでたまにピアノ伴奏者として」を綴ります。 【写真】リビングに鎮座するピアノ * * * * * * * ◆昼からネコと寝られるのは最高 5月の半ば、一日中家にいた珍しい日。 わたしは一日外出しないLINE日は、一年に数回しかない。毎日仕事ってことではないけど、どこかへ出かける性分なのだ。スーパーとか、コンビニとか、どこでもいいのだけど。 朝、娘を送り出して、すぐにモノは溜まっていくものだ、とフリマに出すもの、処分するものをわけたりして、30分ほど経つとベッドに横になると、白いネコが寄ってきて傍で寝始めた。昼からネコと寝られるのは最高だ。すると、もう1匹のハチワレネコがやってきて、白いネコとわたしの間に入ろうとしてきた。必ず、ハチワレネコは間に入るのだが、わたしと白いネコの間に隙間がなかったものだから、ハチワレネコはわたしの顔の上にドスンと寝転んだ。 顔の半分にネコが乗っていた。
◆夏場の家での過ごし方など考えたり ベッド傍の窓は網戸にしてあって、いい風が入ってきた。5月は、まだ涼しい風。西向きのリビングは夏が思いやられる。 あまりにも暑いので、昨年遮光カーテンかすだれか、それとも二重窓か、なにか対策はないものか、いくらくらいかかって、どれくらいで設置してもらえるものなのか、と調べていたら夏が終わった。今年の夏だって、きっと暑いだろう。みんな、家で夏場どうやって過ごしているのか。もしかしたら夏場は北向きの部屋に避難しているとか? そんなことを考えながら、少し眠ったり、キャベツとベーコンのスープを作って食べたり、ネコに「また寝ているのか」と喋りかけたりしていると、あっという間に夕方。 娘から駅まで迎えにきてほしい、とLINEがありお迎えに。わたしは母でもあるがドライバーでもある。お客様である娘は、時には口も聞かず、時にはAirPodsを耳につけたまま、時には学校のことをぽつりぽつりと、時には歌いながら盛り上がる。