街で見かけたマダムに心惹かれた“グレーのワントーン”。「近くでキレイ」より「遠目に映える」大人ニットスタイル【エディター鈴木奈代】
年齢を重ね、ますます生き生きと活躍を続ける大人の女性たち。「大人のおしゃれを体現する人」として、おしゃれプロたちからも一目置かれている、50代の3人のエディター&ライターたちに登場してもらいました。三者三様のリアルなスタイリングから、そのファッションセオリーを紡ぎます。 【写真で見る】素敵!ニットに合わせたエルメス・プリュスのボルドーバッグ 今回のテーマは、ニットスタイル。なんとなく難しさのもあるアイテムを、彼女たちはどのように選び、どのように自分の着こなしに引き寄せているのか、語ってもらいました。 ご登場いただくのは、インテリアを主軸としエディター&ライターとして活躍されている鈴木奈代さん。知的な雰囲気とセンスの良さから、ファッション連載の執筆も依頼される鈴木さんですが、普段は裏方に徹し、誌面に登場することはほぼありませんでした。今回、特別に取材と撮影が実現。奈代さんの洗練された着こなしの秘密に迫ります。
ニットの風合いは冬だけの楽しみ。着心地のよさこそが愛すべき理由に
手持ちのニットは、クルーネックか、タートルネックばかり。昔からずっとそうなんです。オーバーサイズのもので愛用しているものもありますが、体に付かず離れず、くらいのシルエットが多いです。最近はもう少しピタッとするニットが気分で、……といっても、微差なんですけどね。でも、その違いにはやっぱりこだわりがあって、気に入ったら手放さず長く愛用しています。 今年お気に入りのこのニットは、オーラリーで選びました。グレーのクルーネックで、コンパクトなサイズ感。シンプルなデザインなのですが、丈がきゅっと短いんです。スクールっぽくなくなって、どこかモードな雰囲気に。バランスが変わるだけで、いつもの着こなしなのに気分がこんなに変わるの? って、新発見でした。 何より気に入ったのが、この風合い。カシミヤにシルクも混紡されていて、厚すぎず、柔らかくてしなやか。とっても気持ちいいんです。 ふっくらと温かみのあるこの柔らかな風合いは、この季節だけの楽しみ。着ていてうれしくなるような心地のよさは、やっぱり愛すべきポイントになってる気がします。