【ビジネスの極意】「エンゲージメントサーベイ」とは?|従業員満足度との違いや目的、効果を解説
エンゲージメントサーベイを実施する際のポイントや注意点
エンゲージメントサーベイを行う場合、タイミングやフィードバック方法、頻度などについて考えておく必要があります。エンゲージメントサーベイはポイントや注意点を押さえながら、取り組んでください。 ◆適切なタイミングで行う エンゲージメントサーベイを実施する場合は、タイミングも重要です。組織やチームが結成されてすぐ実施しても、正しいデータは得られません。 また、業務が忙しい時期も回答が雑になってデータの有効性が担保できない場合もあるため、チーム結成後、業務が落ち着いた時期を見計らって実施しましょう。 エンゲージメントサーベイは基本的に定期的に同じタイミングで実施するのが望ましいですが、何度も行ううちに定型業務になってしまう場合もあります。対象者には毎回調査の目的をしっかり伝える点にも注意してください。 ◆エンゲージメントサーベイはフィードバックとセットと考えて行う エンゲージメントサーベイの結果は必ず従業員にフィードバックします。調査に協力したのに企業から何もアクションがなければ、従業員の不信感が募り、今後の協力を得られなくなるリスクがあります。すぐに施策に活かせなくても、まずは回答へのねぎらいを伝えましょう。 フィードバックはタイムリーに行うこともポイントです。個別にフィードバックを行うのが難しい場合、社内報に結果を掲載するのもおすすめの方法です。 ◆コストや時間がかかるため費用対効果を考慮した頻度で実施する エンゲージメントサーベイは専門業者に依頼する場合と自社で行う場合とがあります。 業者へ依頼すれば、サービス利用料がかかります。自社で実施する場合でも、専門家やコンサルタントへの監修費が発生する場合もありますし、作成の時間は必要でしょう。 回答時は、従業員の業務時間を使うことになります。実施後の結果分析やフィードバックにも時間が必要です。 エンゲージメントサーベイは定期的に行うのが望ましいですが、複数回行うとその分の費用と工数が発生するため、自社の現状にあった頻度を考えることが大切です。 エンゲージメントサーベイの頻度は、調査方法によって2種類に分けられます。 ◆中長期スパンで行う「センサス」 年に1回など中長期スパンで行われる大規模なサーベイを「センサス」と呼びます。質問項目は50~100問と多く、幅広い項目について調査できるメリットがあります。対象者も設問数も多いため、多角的に課題を検討できるでしょう。 ただし、準備からフィードバックまでに費用面でも時間的にも負荷が大きい調査方法です。また、課題をタイムリーにキャッチアップできない点もデメリットと言えます。 ◆短期スパンで行う「パルスサーベイ」 月に1度などの短期スパンで行うのが「パルスサーベイ」です。質問項目は3~10問と少なめで、コストや業務負荷も少なく、タイムリーに現状を把握可能な点がメリットといえます。従業員のストレスチェックなどで良く用いられる手法です。 ただし、従業員がサーベイに慣れてしまってマンネリ化してしまうデメリットもあります。