【ビジネスの極意】「エンゲージメントサーベイ」とは?|従業員満足度との違いや目的、効果を解説
エンゲージメントサーベイ実施の流れ
エンゲージメントサーベイを実施するときは、しっかりとした準備とアフターフォロー体制の整備が大切です。エンゲージメントサーベイ実施の流れについて、確認しましょう。 1.目的を明確にする エンゲージメントサーベイは実施する目的によって、質問の内容や実施方法が変わります。そのため、何のためにエンゲージメントサーベイを実施するのか、目的の明確化が必須です。目的がはっきりしていないと、せっかく調査を行っても、収集したデータを効果的に活用できません。 従業員の満足度を把握したい、従業員のモチベーションを向上させたいなど、具体的に何をしたい・知りたいのか、明確にすることから始めましょう。 2.質問事項を検討する 目的を明確にしたら、従業員エンゲージメントを正確に把握するために適切な質問項目を検討します。従業員が自分の意見を正直に述べられるよう、プライバシー保護への配慮が大切です。 エンゲージメントサーベイの調査項目として、従業員ロイヤルティを計測するeNPS(Employee Net Promoter Score)や12個の質問項目で構成されたQ12などが代表的です。 3.調査対象従業員へ目的や意義を説明する 調査対象となる従業員には、エンゲージメントサーベイの実施を説明して理解、協力してもらう必要があります。調査の目的や理由、内容はもちろん、プライバシーを尊重して個人情報の取り扱いは厳重に行う点についても同時に説明してください。 可能であれば、エンゲージメントサーベイの実施説明会を設けた方が良いでしょう。 4.調査結果の分析とフィードバックを行う エンゲージメントサーベイ実施後は、必ず結果を分析して従業員へ結果のフィードバックを行います。場合によっては、解決策をすぐに打ち出せないかもしれませんが、その時点での企業としての意向を従業員へ発信することが重要です。 調査結果のフィードバックの実施は従業員の意見を尊重することを意味し、信頼関係を築けます。反対に、フィードバックを行わないと、企業への不信感が生まれる原因となるでしょう。実施後、できる限り迅速にフィードバックを行うことが大切です。 5.定期的にエンゲージメントサーベイを行う エンゲージメントサーベイは繰り返し行います。エンゲージメントはすぐには向上しないので、調査結果をもとにアクションを起こし、さらにそのアクションに対する測定を繰り返しましょう。 場合によっては、時間の経過とともに新たに別の課題が発生する場合もあります。従業員のエンゲージメントは常に変化するものであるため、その都度分析や施策の実行を行ってください。半年~1年の一定期間で、定期的に行うのがベターです。