五輪での高さ対策、最終予選の4番ではなく3番でプレーした赤穂ひまわり「出る前は『今は3番、3番』と頭の中で唱えています(笑)」
恩塚HC「オリンピックを想定した時、各国には3番で190cmを超える選手がいます」
7月4日、バスケットボール女子日本代表はニュージーランド代表との強化試合を実施。パリ五輪の12名の内定メンバー発表後では初の実戦となったが、序盤から持ち味の3ポイントシュートを確率良く決めることで125-57と圧勝した。 メンバーも確定し、現在の代表は五輪本番に向けてプレーの精度を高める段階に入っている。そんな中、6月末に行われたオーストラリア代表との強化試合には見られなかった新たな試みがあった。その代表的なモノが赤穂ひまわりの3番ポジション起用だった。 184cmのサイズと多彩なスキルを備える赤穂は複数のポジションを難なくこなせる日本屈指のオールラウンダーで、所属のデンソーアイリスや、代表でも主に3番でプレーしていた。しかし、パリ五輪最終予選(OQT)では、よりスピードを強調したスタイルにおいて4番で起用され、先月の強化試合でも4番でプレーした。それが、この試合ではほぼ3番としてコートに立っていた。その意図を恩塚亨ヘッドコーチはこう明かす。「オールラウンドで3番、4番の両方をできるのが強みで、(3番を)前から試していこうと考えてきたところはありました。オリンピックを想定した時、各国には3番ポジションで190cmを超える選手がいます。赤穂選手のディフェンスとリバウンド力はチームの助けになると思っているので、そのあたりを期待しつつ考えているところです」 赤穂は「今日は思っていたより、しっかりできたのかなと思います。出る前に、『今は3番、3番』と頭の中で唱えています(笑)」と、代表では久しぶりとなる3番でのプレーについて語った。 「出だしからディフェンスをしっかりして、良いタイミングでシュートを打てたかと。(3番と4番で)やること自体がすごく変わることはないです。ディフェンスでは(マッチアップする)相手が少し速くなるので前から少し早くプレッシャーをかける。ローテーションでも、コーナーからすることを少し意識しています」
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