「グランドシティタワー池袋」の予想価格は? 山手線内側では希少な超高層マンションが登場
第3期でもまだ販売序盤? 住友不動産の販売手法を解説
「グランドシティタワー池袋」は、2023年秋から販売が始まり、第1期と第2期の販売が終了。第3期販売が8月下旬から行われる予定になっている。第3期ということは、そろそろ終盤か、と思う人もいるだろう。しかし、住友不動産の販売手法からすると、まだ中盤、もしかすると序盤にすぎないかもしれない。 住友不動産は20年後に完売すればよし…という戦略? 建物完成予定は2026年11月中旬予定となっているが、同社の販売実績からすると、販売のゴールはそのはるか先に設定されているはずであるからだ。どういうことかというと、「建物完成から5年後か10年後、いや20年後に完売すればよし……」という販売戦略であり、この先、市況が悪化し、都心マンションの売れ行きが落ちたとしても、簡単に値下げをしないつもりだ。理由は、いずれ経済が持ち直し、再びマンション価格の上昇が起きると考えられるからだ。 買う側からすると「安くなったタイミングを狙う」というやり方が通用しないということになる。 第3期で価格が下がらない理由 かつて、新築分譲マンションで「値下げ」が起きた時期、不動産会社各社は短期間に完売することを目指した。早く売りたいので、市況が悪くなれば、あわてて値下げをした。しかしながら、「値下げ」が功を奏することはなかった。値段が下がったことで、マンションの魅力が下がり、客足がますます遠のいた。結局、値下げしてよいことは起きなかった。それは、不動産業界の教訓として残っている。 多くの不動産会社が最後にマンションの値下げを行ったのは、リーマン・ショック(2008年)後の不況期。そのとき、値下げを行わず、販売価格を維持し続けたのが住友不動産だった。 以後、「建物完成後も、長く販売を続ける」姿勢や、「値下げを行わず、むしろ販売が進むごとに価格が上がる」という販売手法は他の不動産会社が追随するところとなった。 そのことを勘案すると、「グランドシティタワー池袋」は、長期の計画で販売が展開されることは間違いない。つまり、第3期で価格が下がることはあり得ないし、長い目で見れば、第3期くらいまでは「まだ安かった」といえる時期にあたるかもしれない。
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