ヒオカ「親友のつき合いで、初めて合コンに参加した。無難な服に地味なメイク…自分の個性を薄める作業が必要だった」
◆合コンを終えて 人数が多いせいもあってか、にぎやかな店内では端っこだと声が通らず会話がなかなかスムーズに行かなかったり、声が大きい人が他の人がわからない専門的な話をマシンガントークし始めて場が白けてしまったりしているうち、あれ、これ何の会でしたっけ? みたいな感じで終わってしまった。 終始、あの人あまりしゃべっていないな、みんなちゃんと楽しめているかな? というのが気になってしまい、すごく神経を使ったな、と思う。 初対面なのだから当然だけれど、自分すごく猫を被っているな、と自分でもよくわかった。よそいきの格好をして、当たり障りのない人を演じて、個性を隠し、自分というものを薄める。この時間が、自分が望む将来に繋がらないということを自分が一番感じていた。 こんな作業を、パートナー探しをしている人は日々繰り返し、ダメでもめげずにまた立ち上がって続けているのだと思うと、心の底から尊敬の念を抱くと同時に、途方もない気持ちになった。
ヒオカ
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