コロナ対策「世界中が暗中模索」 小池都知事「できることをやっていく」
東京都の小池百合子知事は7日、政府が首都圏の1都3県を対象に特別措置法に基づく「緊急事態宣言」を発出したことを受け、臨時の記者会見を開いた。小池知事は「都民、事業者にはこれまで新型コロナウイルス対策には本当にご協力いただいた」と都民に感謝の意を示した。
一方で、「都民のさらなる協力なくして、感染拡大の流れを食い止めることはできない。強い危機感を共有したい。そして、一人一人の行動を変えていくことが命を守り、未来を切り開くことにつながる。力を結集しましょう。そしてコロナとの戦い、決着をつけていきたい」と訴えた。
人々はコロナ慣れ?
会見では、記者から、緊急事態宣言の発出が2度目となり、人々がコロナに慣れてきたのではないか、との質問も出た。 小池知事は「1回目の時の緊張感といまでは違うじゃないか、と言われるが、実際にみなさま方のお近くの方が急に感染症の陽性になったという話を身近に聞くようになったのではないかと思う。イギリス、南アフリカなどで確認されている変異種などの問題については、見えないウイルスがさらに見えなくなっている。難易度はさらに上がっていると思う」と述べた。 また、「いま世界中がこのウイルスに向かって暗中模索を続けている中で、是非とも東京、1都3県、それぞれで大変厳しい状況だが、できることを考えてやっていきたい。『できない理由を探すというよりは、できることを探せ』と体操の内村選手がおっしゃっていたことを大変私は心強く思った。いま、できない理由を探すよりできることをやっていく」とも語った。