【ボクシング全日本】堤麗斗がアマ最終戦1回RSC勝ちで有終V 来春にもプロ転向へ「一番強い選手に」
◇ボクシング全日本選手権最終日(2024年12月1日 東京・ひがしんアリーナ) 各階級の決勝が行われ、男子ライト級では21年世界ユース選手権覇者の堤麗斗(東洋大4年)が藤田大夢(拓大)に1回2分8秒RSC勝ちで大会初制覇を成し遂げた。 【写真】表彰台でインタビューに応える堤 タイミング抜群の強烈な左ストレートで1回に3度のダウンを奪う完勝。格の違いを見せつけ、アマチュア9冠目となる大会初制覇で有終の美を飾り「最後にいい形で終われたことにホッとしている」と汗を拭った。 前東洋太平洋フェザー級王者の兄・駿斗(25=志成)同様に、麗斗も21年の世界ユース選手権をライト級で制した。ただ、昨年の全日本選手権の当日計量で体重超過し、目標としていたパリ五輪出場への道は断たれた。一時はプロ転向も考えたが「アマチュアボクシングから逃げてしまったことになるのでは、と思った。最後すっきり終わりたかったし、こうやってアマチュアで続けていい面もたくさんあった。今こうやって続けてきたことに悔いはない」と笑顔で言い切った。 来春の大学卒業後は、兄・駿斗(志成)に続くプロ入りが決定的。すでにプロ選手とのスパーリングを重ね、“プロ仕様”に近づけている。大みそかにWBAスーパーフェザー級挑戦者決定戦(東京・大田区総合体育館)を控える兄へ「倒して勝ち切れたことがいい刺激になったかなと思う」と笑顔。「やるからには一番強いと思われたい。世界で評価してもらえる選手を目指したい」と第2章へ力強く意気込んだ。