小池知事、再選出馬を表明「『東京大改革2.0』を旗に」 政党推薦は求めない意向
東京都の小池百合子知事は11日、記者会見で、再選を目指し東京都知事選(6月18日告示、7月5日投開票)に立候補する意向を表明した。会見冒頭、小池知事は「再出馬ということに決意を固めた。(前回)掲げた言葉が東京大改革だ。2期目に挑戦することでバージョンアップさせていただいて、『東京大改革2.0』これを旗に都民の皆様方に審判いただくという選挙戦を展開していきたい」と述べた。「政党の推薦は求めない。都民のみなさんとこの戦いを打ち勝(つ)」とも語った。
選挙で訴える「3本柱」
小池知事は「政党と言う立場ではなく、またその利害を求めるのではなくて、都民のみなさんの利益、それを軸足に置いていく、まさに都民ファーストの精神、そして都民ファーストの都政であるべきだということで4年間進めてきた」と主張。また、「4年前当時8466人待機児童がいた。今は2000人台。6200人の待機児童を減らした」と実績をアピールした。 選挙では、(1)都民の命を守り稼ぐ東京の実現(2)人が輝く東京(3)都民ファーストの視点での行財政改革・構造改革――を3本柱として訴えていくという。 新型コロナウイルスについては「ウイルスとの闘いは終わった訳ではない。これからがむしろ始まりだ。そのための第二波への備えこれを行っていく。この戦いに打ち勝たねばこれからのウィズコロナ、ポストコロナの東京を描き切れない」とし、選挙戦でも街頭演説などは行わず、オンラインでの情報発信に努めると説明した。
4年前は増田・鳥越氏らを抑え初当選
小池氏は前回2016年の都知事選でも政党からの推薦を得ず、自民・公明などが推薦した増田寛也氏(現・日本郵政社長)、主要野党が推薦したジャーリスト・鳥越俊太郎氏らを抑えて初当選した。 今回の都知事選では、元日本弁護士連合会会長の宇都宮健児氏、前熊本県副知事の小野泰輔(たいすけ)氏らが立候補を表明している。