今の取り組み継続を 専門家会議が会見(全文2)都道府県間移動の減少は不十分
知事は患者搬送コーディネーターの指名を
それから2番目の都道府県の調整機能、患者搬送のコーディネーター。これは実は先ほど言ったように、各、今日は今村先生も来られてますけど、各病院の臨床科の先生は毎日、本当に患者さん、感染者を診ることに、もうそれに集中してくれているわけですよね。夜を日に継いでやっていただいている。ところが各病院の連携だとか患者さんの輸送の連携とかっていうのは、例えば今村先生にお願いするのは、これはするべきではないですよね。今村先生は患者さんを診る、助ける。それ以外の病院間の連携だとか、空床はどこにあるのか、重症が、こういう全体を見る人は臨床科に任せるべきではないと思います、われわれは。それでコーディネーター。これは患者搬送のコーディネーター。これは例えば災害時のDMATなんていう人たちが、あるいは災害時のコーディネーター、そういう人を知事がしっかりと指名をして、責任を明らかにしてやってもらいたいというのがわれわれの願いです。 それからここは、軽症者の宿泊、これは何度も言っていますね。それから最後のところ、少し長く書いてありますけど、本コロナ感染症の病床を確保することなんだけど、ほかの疾患があるわけですよね、がんの患者さん、術後の。こういう人たちの治療もしっかりできるようにするということも必要だというのをここに書いてあります。
PCR検査体制の強化をお願いしたい
それからあと、もう2つのページで終わりますが、そのほか提言に盛り込んだ事項ということで、まずはPCRの。これは、PCRはこれからも患者さんの早期の発見、今どんどん死亡される方も増えているので、ますますここのPCR検査の能力、検査体制の強力化をぜひお願いしたいと思います。それから、先ほども何回も言いますけど、より簡便な検査法、例えば迅速診断キットなどについて、今いろんな方が頑張っていますけど、これの速度を上げて使用可能にしていただきたいということです。 それから学校の取り扱いについてですが、学習機会を保障していくために、学校での感染リスクをできるだけ低くした上で、学校活動の再開の在り方について検討していただきたい。それから文部科学省で、有識者の意見も聴取した上で、学校の活動における感染リスクが高い活動や場面を整理し、その対応について早急に示す必要があると思います。 それから社会的活動への対応についてですけど、実はここに書いてありませんけど、前回は、専門家会議のそれぞれの会によって多少強調するところがありますので、前回は医療関係者に対する差別だとか偏見ということで大変つらい思いをされている医療関係者がいて、場合によっては職場を離れなければならないということを申し上げたと思いますけど、今回はそれ以外にも、今回のコロナ感染で大変つらい思いをしている方が多くおられるということを私どもも深く受け止めております。そうした中で、次のような社会的な課題に対応するために必要な支援を取っていくべきだと思っています。 幾つか例を挙げましたけども、長期の外出自粛などによるメンタルヘルスの問題ですね。メンタルヘルスの問題、DVの問題、児童虐待の問題なんかについてもしっかりした対策が必要ですね。それからこれは感染者、医療従事者、これは前も申し上げたとおりで、このことも重要。それから営業自粛による倒産、失業、自殺。それから一人暮らしの高齢者、休業中の一人親家庭などの問題。それから外出自粛下での高齢者の健康維持・介護サービス。それから新たに1つ付け加えましたけども、これは、亡くなられた方に対して尊厳を持ってお別れ、火葬などが行われるための適切な感染症予防方法の周知ということで、こういうことが今、少しずつ問題になって、なかなか最後のお別れもできないということで、これはなんとかできたらいいと思います。