今の取り組み継続を 専門家会議が会見(全文2)都道府県間移動の減少は不十分
医療供給体制が確保できているかどうか
それから大きな2番目は、医療供給提供体制が確保できているかどうか。これをもう少し分解しますと、医療機関の役割分担の明確化や患者搬送の調整機能が確立されているかどうかということ。それから病床の稼働状況を迅速に把握・共有できる体制が構築できているかということであります。これはなかなか今、重症化対策ということをいっていますけど、重症者がどこにいるかっていうのはなかなか、軽症の人が重症になる、重症の人が軽症になると、なかなか見えにくいんですね。 こういうこともしっかりと少しずつ見える化をしていく努力。これはそう単純ではないですね、動いていますから。各病院間のそういう努力もこれから必要だと思います。それから今、軽症者に対する、これからは家ではなくてなるべく宿泊施設、ホテルなんかに行くということに方針を変えましたので、そういうことの確保が本当にできているかどうかということも考慮する必要があると思います。
長丁場を前提に「新しい生活様式の定着」を
さて、次のスライドですね。これは先ほどの2つの地域に分けたほうの、やや緩やかな地域ですけど、徹底した行動制限を緩和した地域で今後求められる対応ということですけども、こうした新規感染者の限定的となった地域でも、再度の蔓延が生じないようにするためには、長丁場の前提。これからわれわれは、今まで長期戦というような、戦いという言葉を使いましたが、いろんな方のご意見を聞くと、どうも長期戦というのはみんなで戦うというのはいいんだけど、もう少し別な言葉がいいんじゃないかということで、われわれは徐々に長丁場の対応というか、そういう言葉。また皆さん何かいい言葉があったら教えていただきたいと思いますけども、長丁場の対応を前提とした新しい生活様式の定着が必要になると思います。なお、再度、蔓延が生じた場合。先ほど私はグラフで示しましたけど、もちろん再度蔓延がこういう地域でも生じた場合には徹底した行動変容の要請をもう一度お願いする必要が出てくるかもしれないということです。 さて、次はクラスター対策医療提供体制の拡充ということですけども、クラスター対策の拡充ということで、感染者の急増を防ぐためにより効率的な、これはクラスター対策、積極的疫学調査っていうのはクラスター対策のほんの一部ですけども、こうしたことを可能にするようなことが必要で、それにはいろいろありますけども、今はこの肝だけを書きましたが、私どもはもう再三、申し上げてきましたけども、保健所の職員の方がもう本当に疲弊しているということで、感染症対策の効率化と保健所の支援の徹底、これをこれからも知事さんを中心にぜひお願いしたいと思います。それから新たにこの2番目は、ICT活用によるコンタクトトレーシングの早期導入ということで、今まで以上にいわゆるクラスターサーベイランスが効率的、効果的になるのではないかと思います。 さて、医療提供体制の拡充ということですけども、もう医療崩壊も防いで重症者をなるべく低いレベルに抑えるのがわれわれの最大の重要点でありますので、それで1、2、3といって、先ほども言いましたね、医療機関ごとの機能分担。これは今、いろんなところでモデル地域というのが出てて、これがさらに加速されることを願っております。