子どもが勝手にスマホゲームに課金……。数万円のカード請求がきました。今回は払いますが、ほかの親は子どものゲームの課金にどれくらい使っているのですか?
スマホゲームは無料でダウンロードやプレイができる製品がある一方、レベルを上げたりレアアイテムを手に入れたりするには課金が必要になるものも多いです。子どもがスマホゲームに高額な課金をし、カードの請求書を見て驚く方も決して珍しくありません。 また、子どものゲームに毎月どのくらいまでの課金を許可すればよいのか、悩んでいる方もいるでしょう。本記事では、スマホゲームに課金する額の目安や、子どもが高額課金をしてしまった場合の対処法などを紹介します。
子どもがゲームに課金する金額の平均は?
SMBCコンシューマーファイナンス株式会社(東京都江東区)が15~19歳の学生を対象に実施した「10代の金銭感覚についての意識調査 2023」(調査期間:、2023年7月19日~20日)によると、ひと月あたりのゲーム課金額の平均は3102円で、2022年の同調査より531円増加しています。なお、大学生等の平均は3969円と全体の平均より上でした。 また、ゲームに課金をしたことに後悔している人は24.5%、後悔はないと答えた人は75.5%でした。ゲームに課金する人の多くが、課金して満足感を得ているようです。
オンラインゲーム課金に関する相談は増加傾向
国民生活センターに寄せられている、オンラインゲーム課金に関する相談は増加傾向にあります。2022年が7219件だったのに対し、2023年は8432件でした。 ピックアップされた相談内容を見ると、子どもが親に無断でゲームに高額課金をしたといった内容も含まれています。なお、2022年に寄せられた相談のなかで、課金者が小学生~高校生までの件数は4024件で、平均課金金額は33万円でした。 現在は、無制限に課金ができるスマホゲームも多いです。未成年が勝手に契約しないように警告は出ますが、それ以上の抑止や禁止はありません。そのため、アイテムやキャラクター欲しさに高額課金をする未成年が後を絶たないのが現状です。 ■未成年が高額課金した場合でも取り消せない可能性がある 18歳未満の未成年の場合、親の同意を得ずに契約をすると民法で定められた「未成年者取消権」を根拠に請求を取り消せます。しかし、子どもが親のアカウントでゲームにログインした場合、「未成年が課金をした」と証明することが難しくなります。未成年が課金したと証明できないと、返金が認められない場合もあります。 契約を解除したスマホでも、クレジットカードを登録しているスマホなら、課金される可能性があります。子どもにスマホを渡す場合はクレジットカードの情報を消しておく、課金ができないようにするなどの対処が必要です。