最高額は誰だ!? J1、新外国人選手の市場価値ランキング1~10位。最も価値のある“助っ人”とは?
7位:セサル・アイダル(コロンビア国籍)
生年月日:2001年3月31日 所属クラブ:川崎フロンターレ 市場価値:80万ユーロ(約1億2800万円) 7位は今夏、川崎フロンターレに加入したDFセサル・アイダル(80万ユーロ/約1億2800万円)だ。 現在23歳のアイダルはコロンビア出身のセンターバック。同国のU-23代表招集経験をもっている実力者だ。2020年にコロンビア1部リーグのRBブラガンチーノに移籍すると、アトレティコ・ジュニオール、デポルティス・トリマに続く3度目の期限付き移籍先に日本を選んだ。 若きブラジル人ディフェンダーの魅力は、その総合力の高さにある。守備では広いスペースを抜群のスピードでカバーし、相手に自由を与えない。また、攻撃では貴重な左利きセンターバック(CB)という特性を活かし、左足から一気に局面を打開することが可能である。 まだ日本では公式戦3試合に出場しただけではあるが、縦への強い意識が印象的だ。アイダルは積極的に縦パスを狙う姿勢を見せており、相手のプレッシャーを受けても臆せず中盤の選手にボールを繋いでいる。すでに川崎Fのサッカーに溶け込んでいると言って良いだろう。結論を出すには早すぎるが、アイダルは今夏の当たり補強の1つになるかもしれない。
6位:トルガイ・アルスラン(ドイツ国籍)
生年月日:1990年8月16日 所属クラブ:サンフレッチェ広島 市場価値:100万ユーロ(約1億6000万円) ランキングトップ5に肉薄する市場価値を記録したのは、サンフレッチェ広島の新戦力トルガイ・アルスランだ。その評価額は100万ユーロ(約1億6000万円)の大台に達している。 アルスランは、母国ドイツの名門ドルトムントの下部組織で育った。ハンブルガーSVでキャリアをスタートさせた同選手は、自身がルーツをもつトルコのベシクタシュやフェネルバフチェ、そしてセリエAのウディネーゼなど欧州を渡り歩いた後、昨夏にメルボルン・シティ(オーストラリア)へ完全移籍。今年7月に双方合意の下で同クラブとの契約を解除し、フリーで広島に加入している。 加入当初、アルスランに対する期待はそこまで高くなかった印象だ。33歳(加入時点)とベテランの域に差し掛かった選手であり、Jリーグに適応できるかは未知数だった。 しかし、どうやらそれは杞憂だったようだ。経験豊富なドイツ人MFは凄まじい活躍を見せている。第26節セレッソ大阪戦(2-0)で2ゴールを奪うと、第29節FC東京戦(3-2)ではハットトリックを達成。とにかくシュートの技術が高く、2シャドーの一角として抜群の攻撃性能を発揮している。 先発でも、途中起用でも決定的な仕事をやり遂げるアルスランは、この上なく心強い存在だ。この調子を維持できれば、広島の久しぶりのJ1優勝は確実に近づくだろう。