親が他界したら、海外在住のまま相続手続きはできるか?
8月に母が急逝し日本に帰国していました。父が亡くなった時もボツワナに協力隊で行っていたので、両親を2人も看取ることがなかったことになります。 父の手続きは母任せだったので今回、初めての手続き。いつかは出てくるこの問題。 海外在住のまま手続きをしようとすると手間がかかるのと、窓口に行かねばならないものが多いので休みが長く取れる仕事でない日本企業勤務だと難しいのでは? と思いました。そして父の手続きで法定相続人であった私が海外にいたために、先延ばしになったと思われるものも発見されました。それも今回まとめて手続きしています。
そもそも緊急帰国が大変 母が亡くなったのがお盆だったこと台風が重なり、連絡を受けてから日本に到着するまで3日かかりました。パラオ国際空港は日曜日に便がありません。その上、台風接近で成田が閉鎖になり振替になったお客さんで座席が埋まっているという三重の状況があったので、タイミングが良ければパラオからなら次の日には帰国できていたと思います。 父が他界したときはボツワナからエアチケット自体は即座に確保できましたが、そもそも2日かかる距離でした。パラオなんてボツワナに比べたら近いのですぐ着けると思っていましたが、意外と遠かったです。 大きい国の主要都市に住んでいるなら、それなりに便数があるのでここまで時間はかからないと思います。 その間、遺体は安置所に預かってもらい、普通より遅れたタイミングでのお通夜、葬儀になりました。
手続きの確認 泣いていられるのは葬儀まで、手続きをとにかく早くやって仕事に戻らねばなりません。そもそも、母親の状況をまったく把握していなかったので、銀行の口座、生命保険、不動産、収入があったか? など、どこに何があるかから探さなくてはなりませんでした。 最近は故人の居住の市役所の窓口が手続きを簡略化したパンフレットを配っており、まずはその窓口に行って必要事項を教えてもらいます。市役所の手続きは事前予約制ですが、行けば数時間で終わります(市町村によるとは思いますが、日本の公的機関は効率化されてて素晴らしいと思うパラオ在住者)。 市の窓口では「ゆっくりやっていいんですよ」とアドバイスされましたが、海外勤務的にはゆっくりできない事情。 うちは父がすでに他界しているので、法定の相続人は私と妹の2名になります。妹が米国在住者で、実は姉妹ともに海外住まいなのですが、この状態だと手続きはさすがに難しい。相続人の片方、私だけ当分日本に住民票を入れて手続きをすることにしています。