登園ラッシュ時の〝保護者アプリ〟障害でトレンド入り バスの位置情報、写真販売も…密かに進む子育てDX
密かに進む「子育てのDX」
あらためて感じたのは、実は子育てのDXが進んでいること。私は迎え担当なので、夕方、帰りがけに先生に聞いてみたところ、この園では1、2年前までコドモンのような保護者アプリを導入しておらず、「連絡帳は手書きだった」ということでした。実際、今も手書きの園に子どもを通わせる知り合いもいます。 記入を私が担当する日もあり、私としてはスマホでササッと入力するだけでも若干、面倒なのは否めないので、「これが手書きだったら……」と考えるとゾッとします。ただ、もしそうなら確実に、保護者として導入を園に要望していたはずなので、こうした保護者アプリがシェアを広げる理由も身をもって理解できました。 また、障害をきっかけにXでトレンド入りしたことで、子育て当事者以外が「コドモンって何?」「そんなのあるんだ」と反応していたのもおもしろいと感じました。 私自身、数年前までそうだったように、身の回りに子どもがいなければ、保護者アプリの存在自体を知らないことでしょう。300万人は数としては多いと感じますが、日本の成人の人口と比べれば割合は小さいことがわかります。逆に言えば、それ以外の数千万人にとっては、子育てのDXは密かに進んでいることになります。 「大変だ」というイメージがつきまとう子育てですが、保護者のニーズに合わせてどんどん便利になっている側面もあります。アプリ障害のトレンド入りは、子育てのDXが進んでいることの一つの表れでもあると感じました。