登園ラッシュ時の〝保護者アプリ〟障害でトレンド入り バスの位置情報、写真販売も…密かに進む子育てDX
バスの位置情報、写真販売も
同アプリを運営する株式会社コドモンによれば、2024年11月時点で、システムを利用する保護者数は約315万人。全国2万施設以上で導入されています。2023年1月の東京商工リサーチ調べでは、導入施設数などでシェア1位のシステムだということです。 2024年4月時点での保育所等を利用する児童の数は、こども家庭庁の「保育所等関連状況取りまとめ」によれば271万人なので、そのうち大きな割合の保護者がこのアプリを利用していることがわかります。 同社広報担当者によれば、障害は7時48分~8時42分に発生。10時までに解消を確認したということです。なお、原因については5日、サーバーの不具合だったと発表されました。 影響範囲は「『接続しづらい』という事象で、接続できたユーザーとできなかったユーザーがいるため、把握するのが困難」ということでしたが、「保護者アプリの過去1カ月のアクティブユーザーは約120万人/日、障害が起きた8時台の過去1カ月のアクティブユーザーは約50万人だった」と明かしました。 子育てのインフラとして重要性が増している同アプリ。同担当者は今回の障害発生について「利用者のみなさまには、朝のもっともお忙しい時間にご不便ご心配をおかけし、大変申し訳ございません。深くお詫び申し上げます」とコメントしました。 “親友(おやとも)”に話を聞いてみると、他にも「キッズリー」や「さくらdays」など、同様の機能を持つ複数のアプリが、それぞれの子どもが通う園で導入されていることがわかりました。 同じコドモンユーザーでも、限られた機能しか使わない人からは、トレンド入りしたXの投稿の中にスクールバス・園バスの位置情報がリアルタイムに確認できる機能について「バス今どこ~~~」と呼びかける投稿があったことから「そんな機能あるの!?」という驚きの声も上がりました。 こうした保護者アプリでは「写真販売」も人気の機能です。プロのフォトグラファーや保育園の先生たちが撮影した、普段は親が見られない園での生活の様子を収めた画像を販売するもの。我が子が通う園では、1枚数十円から購入することができるため、夫婦で「あっ、これかわいい」などと盛り上がり、ついつい購入してしまいます。