「子ども時代、放っておかれた記憶しかないから」シングルマザーの実母が反面教師に。思春期のわが子と、どうやって向き合ったらいい?【わが家の場合】
◆月経教育を「不安」に感じる親御さんは少なくない
ある調査(※2)では、家庭での月経教育について、母親の半数が「不安」を感じており、その理由として最も多かったのは、「教育の仕方がわからない」でした。 お風呂で経血を見せるかどうかは、人それぞれ感じ方が異なるため、正解はありませんが、突然月経を迎えた子どもがショックを受けたり、血に対して恐怖を感じることもあるため、初潮を迎える前に、親御さんの言葉で説明したり、一緒に生理の知識を学んでいくスタンスで進めるといいと思います。 その際、Jさんのように、本や自身の体験を活用して、『からだの仕組みを学ぶ』、『科学的な知識や理論に触れる』、『気持ちを表現する言葉を知る』などの機会を意識的につくり、子どもが自分のペースで理解を深められるようにサポートするアプローチは、とても参考になると思います。 また、男の子が生理について理解することも非常に重要です。PMS(月経前症候群)も含めて、女性の体の仕組みを正しく理解しておくことで、成長したときに相手を思いやれる人に育っていくのではないでしょうか。 ※2出典:オムロン. 母親1,000人に聞いた「月経」の教育に関する意識調査. 2020
看護師の職場は情報の宝庫、身近な情報共有の場
----看護師をされているので、一般の方より体のことに詳しいと思うのですが、職場の同僚とお子さんの性に関する話をすることはありますか? 仲の良い女医さんの子どもとうちの子の年齢が近いこともあって、生理の話などはよくします。うちの子どもより年齢が上の子をもつ同僚も多いので、経験者の話を聞いて、『へえ、そうなんだ!』と今後の参考にしています。職場は情報共有の場ですね。 性に関する話は生理的なことなので、恥ずかしさよりも、子どもたちにとっていいことを教えてほしいと思っています。「うちはこうしてるよ」とか、「この製品がよかったよ」といったおすすめの対応方法や製品を聞いて試しています。生活の場も近いので、オススメの製品の売り場まで教えてくれます。笑。 職場以外のママ友とは、日常的に会うことが少ないのでわかりませんが、たまに会ったときにいきなりこういった話題にはならないですよね。普段の会話の流れで「そういえば」と思い出して話すことが多いので。 ----最近、職場の同僚の間でおすすめされているものはありますか? パンツ型のナプキンですかね。私自身は使ったことがなかったのですが、娘の2回目の生理の経血量が多くて、毎日お布団を汚していたので試してみました。とても良かったです。その感想を勧めてくれた女医さんに伝えたら、「履かせるタイミングが気になっていたの(一日中履かせるのか、夜だけなのか、など)」と言われたので、「うちは夜だけ履かせていますよ」とお話ししました。 ----下着関連では、最近はブラジャーを嫌がってブラトップみたいなユニセックスなものを好む子が多い傾向にあると聞きますが、Jさんはどんな対応をしていますか? うちの子もブラジャーは嫌がります。親としては、スポーツブラをつけてほしいのですが、子どもとしては、「擦れて嫌だ」と。カップ付きのタンクトップは好みますが、キャミソールタイプは嫌がります。職場のママ友の間で一番評判が良いのは、しま◯らのカップ付きタンクトップです。実際に使ってみると、寄れないし、綿100%で確かにいいですね。いろんなお店で購入しましたが、娘が1番使っているのもしま◯らのものです。 ----娘さんに避妊や妊娠・出産のお話はされていますか? 職場で、避妊や妊娠出産のことは話題にあがるでしょうか? まだ子ども達の年齢が低いので、避妊などの話はしていません。職場でもそこまでは話をしていないですね。決まりがあるわけではないですが、高校受験の前、中学2年生頃に話をしようと思ってはいます。HPVワクチン(子宮頸がんの原因となるヒトパピローマウイルス(HPV)の感染を防ぐワクチン)の話も含めて、タイミングをみて…ですかね。
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