「どれを選んだらいいのかわからない」 後付け「宅配ボックス」で失敗しないための“知恵” 園芸用のコンテナなどで手作りする方法も紹介
■どこに設置するか問題はこれで解決 次は、設置場所についてです。 セキュリティの観点から外から見えにくいところに置きたいですが、配達員に宅配ボックスがあることを認識してもらわなければ、せっかく設置してもスルーされてしまいます。 では、どこが適切かというと、玄関前や門扉の横などになります。 この際、雨ざらしなのか、軒下などで雨をよけられるかも気にしたいところ。雨ざらしの場合は、雨で浸水してしまうことがあるほか、雪国では雪に埋もれて出せなくなることもあるので、1mほどの足がついたものを選んだほうがいいでしょう。
盗難を防止するために望ましいのは、埋め込み・設置型の宅配ボックスです。置きたい場所の床面に「アンカーボルト」という専用のボルトを打ち、宅配ボックスを固定します。 これで持ち出されるという問題はクリアできますが、コンクリート用のドリルなどの工具が必要になりますし、設置してしまうと移動はできません。床面に傷が付いてしまいます。 床面を傷付けたくない場合は、コンクリートのブロックで重しをしたり、車両の車止め、一部通販で購入できる自動販売機用架台(アンカーボルト対応)を使って固定したりする方法もあります。
簡単なのは、家の一部にワイヤーやチェーンで宅配ボックスを固定する方法です。宅配ボックスは必ず固定できるようになっていますが、いくつか種類があるので、固定しやすい宅配ボックスを選びます。 お住まいの地域によっては、宅配ボックスの材質にも気を付けたほうがいいかもしれません。 多くの宅配ボックスはトタン・ブリキ(亜鉛鋼板)を使っているので、雨ざらしでも10年ほどは安心して使えます。ただし、海や温泉の近くでは、塩分や温泉のガスに含まれる金属腐食性ガスの影響で錆びやすいので、注意。ステンレスかアルミ製のものを選ぶのが賢明です。
■郵便ポストを宅配ボックス仕様に 宅配ボックスの設置を機に、郵便ポストの新調をしてはどうでしょう。 最近では宅配ボックス機能を備えた郵便ポストもあります。レターパックや大きな封筒で送られるケースも増えているので、小さい郵便ポストでははみ出してしまい、濡れてしまったり盗難にあったりします。こうしたリスクを回避することができます。 ■取り付けには給付金が使える場合も きちんとしたものを取り付けようとすると、宅配ボックスの足をコンクリートで固めたり、基礎を作ったりといった外構工事が必要になり、費用はそれなりにかかります。