「どれを選んだらいいのかわからない」 後付け「宅配ボックス」で失敗しないための“知恵” 園芸用のコンテナなどで手作りする方法も紹介
もっと言えば、宅配ボックスにゴミなどを入れて嫌がらせをされることも、あるかもしれません。 このように盗難やイタズラの問題は避けて通れないだけに、宅配ボックス自体の選び方、取り付け方がより大事になってくるのです。 ■鍵の付いたロッカーではない ウェブサイトで「宅配ボックス」と検索すると、何万円もするものから1万円を切るものまで、さまざまな製品が出てきます。しかし、しくみを知らなければ製品選びができません。宅配ボックスは「単なる鍵の付いたロッカーではない」からです。
■宅配ボックスのしくみ 宅配ボックスには、据え置き型(玄関前に置くタイプ)、埋め込み・設置型(玄関や地面に取り付けるタイプ)、手軽な簡易型があります。 基本的に考え方は一緒で、注文した荷物を配達員が配送する際、宅配ボックスがある場合(指定されている場合)は、そこに荷物を入れてロックをします(鍵をかけます)。 このロック・鍵で一般的なのは、押しボタン式やレバー式です。最近では暗証番号式の鍵がセットになった商品も登場しています。
押しボタン式は古い旅館でみかける部屋のドアの鍵と同じ。ボタンを押せばロックされます。レバー式もボタンがレバーに変わっただけで同じで、回せばロックがかかります。配達員はこのしくみを使って、宅配ボックスに荷物を入れて、カギをかけることができます。 荷物を取り出す際は、ボタンやレバーにある鍵穴に鍵を差し込むだけ。ロックが解除されて、ドアが開きます。 この方式のメリットは「誰でもロックができる」という点。一方でデメリットとしては、これは一度使ったら鍵を開けるまで使えないという点が上げられます。
わかりやすく言うと、1日に複数の配達員が荷物を持ってきた場合、次の配達員はこの宅配ボックスを使えないということになります(宅配ボックスが1区画しかない場合)。つまり、午前中配送のヤマト運輸は受け取れても、午後配送の佐川急便が受け取れないということになります。 したがって、宅急便を頻繁に利用する人や、複数の人たちが住んでいる一家などでは不便かもしれません。最低でもロッカーが2区画ある宅配ボックスがほしいところです(宅配ボックスが荷物で一杯になってしまったら、代替宅配ボックスを利用するという考え方もありますので、それは最後のほうでご紹介します)。