「韓国のトランプ」に思わぬ機会、尹氏自滅で次期大統領最有力候補に
外交政策に関しては、北朝鮮に対し融和的な路線を追求し、米国および中国とよりバランスの取れた関係を推進する可能性が高い。日本については、朝鮮半島の植民地支配に対する反省が不十分だと批判してきたが、そうした姿勢を和らげている。
李氏は今月初めのブルームバーグとのインタビューで、日本の指導者らとの会談の見通しについて、「お互いを尊重し、理解し、お互いに利益をもたらす方法を見つけることが良好な関係だ」と語った。
李氏は昨年、東京電力福島第1原発の処理水海洋放出に理解を示した尹政権の方針を批判。抗議のため24日間にわたってハンガーストライキを行った。野党指導者によるハンストでは1983年以降で最長だった。
チェ・ジウク氏らシティグループのエコノミストらは、憲法裁判所が来年3月半ばごろに尹氏の弾劾は妥当との判断を下し、5月初旬か中旬に大統領選が行われると予想している。
李氏が大統領選で当選を果たした場合、在任中は内乱罪を犯したり外国の敵と結託して国家の安全を脅かす行為をしたりした場合を除き、刑事訴追は免れる。
原題:Yoon’s Fall Gives Nemesis Surprise Path Back to Lead South Korea(抜粋)
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Sam Kim