「伊豆大島をインクルーシブ・アイランドに」 東大と障害者団体がシンポジウム開催
誰かがすでに「排除」されている
東京大学バリアフリー教育開発研究センターの森和宏特任助教は「みんなが楽しく行ける学校」について考察した。 森特任助教はインクルーシブな教育を考えるうえで、「誰かがすでに『排除』されている現状を直視する」ことが重要と指摘。まず考えなければいけないこととして「学校からの子どもの排除がどのように生じているのか」を挙げ、そのために「特別支援学級・学校の拡張」「教育をめぐる管理の強化」「学校のスタンダード化」「不登校の急増」など、さまざまな視点を提示した。 また、インクルーシブな学校をつくるうえで「失敗を許容する文化の構築」や「子どもの声を聞く」ことなどの重要性を説いた。 その後、感想を聞かれた参加者たちは「話を聞いてすごく刺激を受けた。私たちはどうしたらいいのか、という思いがすごくある」「マジョリティが普通で当たり前、というのは違う。一人ひとり違いがあるということを意識することが大切」などと話していた。