今日W杯アジア最終予選の組み合わせ決定!森保Jが入るのは”天国の組”か“死の組”か?
第3ポットにはサウジアラビア、アラブ首長国連邦(UAE)両代表が入った。 堅守からのカウンターを長く伝統としてきたサウジアラビアが、ボールを握るスタイルに転じて久しい。前回のアジア最終予選ではホームでこそ勝利したものの、日本にとっては消化試合だったアウェイ戦では0-1で敗れている。 森保ジャパンでは2019年1月のアジアカップ決勝トーナメント1回戦で対戦し、前半20分にDF冨安健洋があげた先制ゴールを守り抜いた日本が勝利した。しかし、ボールポゼッション率ではサウジアラビアの後塵を大きく拝した辛勝だった。 UAEには前回のアジア最終予選初戦で、5万9000人近い大観衆で埋まった埼玉スタジアムで1-2の逆転負けを喫した。もっとも、苦手意識はアウェイ戦で手にした2-0の快勝で払拭されたと考えれば、ポット3では難敵ウズベキスタン代表に2戦2勝を収め、2次予選敗退に追い込んだサウジアラビアとの対戦は避けたい。 第4ポットにはイラク、中国両代表が入った。2次予選で前者はグループC、後者はグループAでそれぞれ2位だったが、勝ち点で拾われる形で最終予選へ進んだ。 イラクは6月15日の直接対決でイランに0-1で屈し、勝ち点1ポイント差でグループCの首位を明け渡した。ただ、ホーム扱いの一戦では2-1で勝利するなど、実力的には侮れない。ホーム扱いとしたのは政情不安でバグダッドなどで試合が開催できないためで、イラン戦は隣国ヨルダンの首都アンマンで開催された。 最終予選でも同様に第3国でホーム戦が行われる可能性が高いが、それでも第4ポットでは中国よりもイラクと同グループになった方がベターだろう。 帰化政策をより積極的に推し進める中国は、5月以降に再開された2次予選にエウケソン、フェルナンジーニョ、アラン・カルバーリョのブラジル出身アタッカーと、イングランド出身のDFティアス・ブラウニング、MFニコ・イェナリスを招集した。 中国は2次予選を4連勝で締め、最終戦では首位のシリア代表も3-1で撃破した。右肩上がりの軌跡はイコール、帰化選手のフィットを含めたチーム力の向上を意味する。まだ帰化選手が控えている状況を考えれば、最終予選で台風の目となるかもしれない。 第5ポットに入ったオマーン、シリア両代表に対しては、日本はこれまでに一度も負けていない。もちろん1点差の接戦になったケースもあったが、どちらと当たってもしっかりと勝ち点3を奪えなければ、アジア最終予選突破への視界も不良になってくる。 というのも、第6ポットに決して油断できない国が入ったからだ。2次予選最終戦でUAEに2-3で屈し、首位を明け渡したベトナム代表はグループGの、2019年にホームで韓国と引き分けているレバノン代表はグループHの2位で最終予選に臨む。 特に近年のベトナムは、代表チームにけん引される形で老若男女がサッカーに熱狂する好循環が生まれている。代表戦のテレビ視聴率は70%を超え、試合後は国旗を振りかざした人々が町中にあふれ返り、狂喜乱舞する光景が常態化している。