【40代、50代・上手に怒ってストレス減!】怒りに満ちた現代の日本で穏やかに暮らすアンガーマネジメントとは?
「ささいなことでイライラ」「怒りが込み上げて、つい怒鳴ってしまう」。そんな経験はないだろうか? 特に現代は“怒りの種”が増えているとの指摘もある。そもそも“怒りの感情”とはどのようなものなのだろうか? アンガーマネジメントコンサルタント・一般社団法人日本アンガーマネジメント協会代表理事の安藤俊介さんに伺った。
怒りの感情と上手に付き合うのがアンガーマネジメント
怒りが込み上げてきたとき、あなたはどんな態度をとるだろうか? 怒りを言動で爆発させる? それともグッと我慢する? 怒ってしまったときは「あんなこと言わなければよかった」と後悔することもある。一方で、グッとこらえたとしても、後で「なんであのとき、ちゃんと言えなかったのだろう」と、やはりモヤモヤした気持ちが残ることも。 “怒りの感情”は、爆発させても我慢しても、ともすると人間関係、信頼関係、キャリアに影響を与えかねない。 「アンガーマネジメントとは怒らないようにするものではなく、怒りの感情で後悔しないようにトレーニングをすることです」(安藤さん) では、そもそも怒りの感情とはどんなものなのだろうか? 「怒りという感情は人間が生まれつき持っているもので、別名『防衛感情』と呼ばれています。 動物にも怒りの感情はあり、その場合は目の前に迫る危機から身を守るためのもの。天敵から命を守るために、“闘うか逃げるか”の選択が迫られたとき、どちらを選択するとしても、アドレナリンを放出して臨戦態勢をとります。これが怒りの感情です。 私たち人間の日常生活では、命を守るシーンはなかなかありませんが、自分の価値観や立場を守ったり、家族や仲間を不本意な状況から守るために、怒りの感情は使われています。 つまり、怒りの感情そのものが悪いのではありません。むしろ、怒れない人は大切なものを守れない可能性も! だから怒りを感じたからといってそれに罪悪感を抱く必要はまったくありません。大切なのは怒りと適切に付き合う術を身につけることです。それがアンガーマネジメントなのです」