あなただけのアール・ドゥ・ヴィーヴルの見つけ方。
すべての人の中に、アール・ドゥ・ヴィーヴルはある。
私は日頃、プロフェショナルコーチとして、コーチングセッションを提供することをとおして、クライアントの方々が日々の生活や仕事で充実を感じながら、ご自身が望む形でよりよく生きることをサポートしています。 それは、クライアントが「自分の大切にしたいと思うものを大切にして生きていく」こと、つまりその人自身のアール・ドゥ・ヴィーヴルを見つけ、体現していくことのお手伝いそのものです。 現在関わらせていただいているのは、年齢は30~60代、職業や役職は会社員の方から経営者・起業家、フリーランスなどさまざま。コーチングを始める動機も人それぞれですが、自分が好きなものや大切にしたいものを最初からすべて明確に知っている人はほとんどいらっしゃいません。 それは「ない」のではなく、ただ気付いていないだけ、見つけていないだけ、まだ輪郭がくっきりとしていないだけ。または信じることができていないだけ。どんな人の中にも「何か」はあります。それを一緒に見つけてともに生きていくことを応援するのが私の仕事のひとつです。 自分のことくらい自分でわかっているはず、自分で見つけられないものは他人にも見つけられるわけはない、と思われますか? でも実は、人は、自分のことがいちばんわかっていなかったりします。 考えてみれば当然でもあります。現代の私たちは、自分自身のことをじっくり聴くことを、なかなかしてあげられていません。ただでさえ毎日が忙しいのに加えて、どこに行ってもいつもたくさんの情報があふれていて、私たちの目や耳や脳は、あっという間にそれらで埋め尽くされてしまいます。 自分のことを信じてあげることも、なかなか難しい環境になっています。なんとか自分の感性と繋がれたとしても、そこにもまた「それでいいの?」と怖れを煽る情報や、評価や判断が、ありとあらゆる方向から降ってきます。そのたびに、ぐらぐらと揺れたり、不安になるのは、誰にでも起きることです。 「自分がどう感じるか」よりも「何が正しいか」という軸で選択するようになり、それを繰り返しているうちに自分の感性や価値観に自信がなくなったり、さらには自分の感性を放棄してしまって「好き・嫌い」という感覚を忘れてしまう、なんていうことも起こります。