いまどきの慶應大生は何を読む 本好きによる「塾生選書」で、おすすめの本は?
大学図書館と学生との協働
このように、学生と協働した企画・活動を通じて、図書館の魅力を発信している大学は、ほかにもあります。 東京工業大学(現・東京科学大学)は、在学生が通常の図書館業務のほか、展示の企画、推薦図書の選定などに携わる「図書館サポーター」の制度を2010年に導入しました。学生が教員を訪ね、読書に対する思いや影響を受けた本についてインタビューを行う「人生を変えた一冊」は、定番の企画となっています。 実践女子大学では、18年から「ららすた(Library Love Staff)」と呼ばれる学生スタッフが、図書館利用活性化に向けた取り組みを行っています。主な活動は、「新生活」「カフェ」「表紙が綺麗な本」といったテーマごとのおすすめ図書紹介、近隣小学校での絵本読み聞かせなどで、学外との交流や研修会、書店への取材なども不定期で実施しています。 オープンキャンパスでは、図書館を開放する大学もあります。志望校の学生がどんな本を読んでいるのかチェックしてみると、その大学の学生の好みがわかったり、新しい本と出合ったりするかもしれません。
朝日新聞Thinkキャンパス