美顔器カテゴリのマーケットシェアNo.1のYA-MAN、年齢に悩みに立ち向かう自社研究所の知見を探る
「美顔器と言えばYA-MAN」と呼び声が高いのも納得。5年連続美顔器シェアNo.1[1]を誇るYA-MANは、美容機器の礎となる美容技術を構成する電気・電子工学とその効果を検証する皮膚科学の2つのチームから成る「表情筋研究所」をもっている。 今回は、YA-MANの表情筋研究所を取材。自社研究所の強みや、研究・技術によるエイジング悩みへのアプローチ方法について話を伺った。
電気・電子工学×皮膚科学 YA-MAN 表情筋研究所の強み
ー表情筋研究所は技術・研究面においてどのような特長があるのでしょうか。 YA-MANは精密機器関連企業として1978年に設立されました。「表情筋研究所」は設立から培ってきた科学と技術の知見をもとに、研究開発のプラットフォームを強化するべく2020年にに研究開発部門をラボの形に再編成しました。美容機器の礎となる電気・電子工学とその効果効能を検証する皮膚科学の2つのチームから成り立っているのが特長です。 表情筋研究所では電気・電子工学と皮膚科学の両方を行き来し、検証を繰り返しながら美容技術の向上を目指しています。 電機メーカーでは機械工学の専門家、化粧品メーカーなどでは肌や化学の専門家がいる場合が多いですが、その両方を兼ね備えているのがYA-MANの強みです。 ー具体的には、どのような研究が行われているのでしょうか。 2023年8月には研究機材を拡充し、より精度の高い測定環境を整えるため、研究スペースを拡大しています。新たに「細胞実験設備」を設置し、基礎研究も含めた美容技術の効果検証として、より多角的で高精度な評価がすばやくできるようになりました。 たとえば、皮膚測定で取得できるデータのひとつである「血流計」は、リアルタイムに血流の変化を捉えられるため、あらゆる技術の皮膚刺激との関係性の評価ができ、新たな技術知見の創出が期待されます。 表情筋研究所では、美容技術に期待されるリフトケアを志向しているため、肌を立体的に捉えながら効果検証を行っていることも特長です。そのほか毛髪実験、化粧品研究設備も備え、新市場創出を目指して包括的な美容技術の向上を目指しています。