関電の金品受領問題 第三者委が会見(全文3)ユーザーとの関係が非常に遠い
起点はフナクイムシを介在した土地取引にあったのか
朝日新聞:2点目は先ほど先生方がおっしゃっていた、森山氏が今回の大きな柱立てが、自治体の特別職から民間に転じる。通常であれば自治体の特別職ではないので影響力は保てないかと思うんですけれども、結局その後、民間に渡って、30年余りにわたって影響力を及ぼした起点が先ほどおっしゃっていたフナクイムシを介在した土地取引にあったと、そういうことで認定したということでよろしいでしょうか。 但木:もちろんフナクイムシは1つの典型的事例で、いろんな性格を合わせ持っている面白い事件だと思いますね。ただその前に紹介した漁業組合事件も、あれもなんか不思議に口座は、町長の口座だったりして、つまり流れ全体が不透明なんですね。で、関西電力のガバナンスの範疇に入っている人やっているんなら、関西電力はどういう解決をしたんだって分かるわけですけど、何しろガバナンスの範疇に入っていない森山さんを使ってやったものですから、どういう解決になっているのか、本当は、結果は分かりますよね、例えば資金はこれだけいるとか言われるでしょうから。だけれども、その一連の経緯が不透明だということだろうと思っている。
その後につながる起点という見方か
朝日新聞:つまりその、高松町役場に在職していたときからの3、4号機の増設に向けた貢献が1つ。それから助役退任直後の取引に仲介をしたと。これも起点、その後につながる起点という、そういう見方ですか。 但木:フナクイムシは彼が助役の時代です。現職です。で、彼のパワーの源はやっぱり3、4号機に貢献したのは本当なんです。増設に貢献した多大な功績があるというのが1つのパワーの源。しかし、その功績な中にはいろいろ不透明な部分がたくさんある。その不透明な部分は彼が握っているわけです。で、それについて、【芦原 01:11:42】さんとか内藤さんからもらった書簡を俺は持ってるぞと、ずっと言い続けているんですね。それを世間にばらしたら大変なことになるぞ。というふうに彼は言い続けた。これが、つまり暗部を握っていることのパワーというのが、第2のパワーです。で、それが彼をモンスターにした、非常に大きな理由じゃないかなと。しかもそれを、関電の幹部が知りながら、ガバナンスの利かない人に一任しちゃったということが、非常に大きな彼のパワーの源でもあり、この事件の。 朝日新聞:その事件は事例の1つというそういうことですね。 但木:はい。