関電の金品受領問題 第三者委が会見(全文3)ユーザーとの関係が非常に遠い
贈収賄に近いものがあったのか
朝日新聞:但木委員長の今のご発言で、近いものがあるというご発言がありましたけれども、これは見返りを求めて、工事受注の見返りを求めて金品を提供し、それで結果として発注増があったと。贈収賄に近いものがあったということですか。 但木:そういう、それは、本当は私が一番典型的に言っているのは、本当はもう時効になっちゃってるんで刑事事件っていうふうな観点からいくと駄目なんですけど、近いのはあるんですね。元請けにしてくれと。元請けにしてくれっていうことを森山氏が関電幹部に頼んで、1週間後に1000万円っていう金がぼんと渡って。 司会:約3週間ですね。 但木:3週間か。3週間後に1000万円っていう金がぼーんと渡ったんですね。これはこの金だろうっていうのは思うんですけど、思うんですけど、もちろん森山氏は死んじゃって、現存する企業はそんなこと関係ありませんっていうか何もなかなかおっしゃらないし、非常に事案を解明するのは難しい事件ですね。 朝日新聞:今おっしゃってたのは、森山氏が元請けにしてくれと関西電力に頼み、その3週間後に1000万円を当時の役員に提供し、結果として発注増につながった。発注に成功した。 但木:それは実はそういうふうにめでたくは終わんなかったんです。これは元請けは結局拒否されて、その金も返されちゃったんです。だから、趣旨としては非常に疑わしいんだけど、じゃあ犯罪として成るかとか言われると非常に難しい。 朝日新聞:つまり賄賂性の極めて高いようなケースもあった、そういう理解でよろしいでしょうか。 但木:いや、やるほうはね。やるほうはそれではないかなと疑わせるものというか、状況証拠でしかありませんけど、そういうものはあるんですけどね。 朝日新聞:つまり収賄行為を疑わせるような行為があった、収賄を疑わせるような行為があった、そういうことでしょうか。 但木:いやいや、収賄を疑わせるっていうと受領者側になるから。 朝日新聞:贈賄ですね。 但木:受領者側がすぐそれを返しちゃってるもんですからね。どうも受領の意思があったかどうか、やや怪しい話ですね。 朝日新聞:ありがとうございました。 司会:これ、参考までに156ページのところに書いてある件でございます。ほかにございませんでしょうか。どうぞ。