関電の金品受領問題 第三者委が会見(全文3)ユーザーとの関係が非常に遠い
金品の原資は不正で得た利益の一部か
朝日新聞:朝日新聞の【ムロヤ 01:05:23】と申します。3点ほどお聞きしたいんですけれども、概要版のほうをご覧いただきたいんですけれども、概要版の16ページの上段、金品のことについて触れられているわけですけれども、関西電力の役職員に、森山氏は自分の要求に応じて取引先への工事を発注させ、そのことによって経済的利益を得るという構造、仕組みを維持することが主たる目的とあるんですけれども、これ、翻って言うと金品の原資は、先ほど但木委員長がおっしゃっていたように、不正な工事発注で得た利益を原資としているという理解でよろしいんでしょうか。森山氏による、提供された金品の原資は、不正な工事発注で得た利益の一部というふうに理解していいんでしょうか。 但木:これは結構多様性がありまして、森山氏が渡している場合もあるんですね。ところがそうじゃなくて、森山氏の関係する企業が森山氏と同席していて、その場でその企業から渡されている場合っていうのがあるんですね。で、後者の場合は、おそらく原資はその企業じゃないかと思われるんですね。で、前者の場合は森山氏なんだけど、その森山氏がそういうものを配れる、その原資はまた企業じゃないかなというふうに思っております。 朝日新聞:つまり森山氏が工事の契約を成功したときの報酬と、これを原資の1つとしてやっていた。 但木:原資の1つの流れとしてそれがあるのは間違いないと思います。
消費者から得た電気料金が原資か
朝日新聞:その流れがあるということで言いますと、結局関電の役職員のほうに渡った金品というのは、結果的に関電が消費者から得た電気料金を原資に工事を発注し、その一部が森山氏を介在して関電の役職員のほうに渡っていたという理解でよろしいでしょうか。 但木:そういうふうに理解したから、たぶん受領拒否をして怒られたり、金品をなんとか管理して、ずっと持っているっていうのは、そういう意識、これは受け取っちゃいけないもんだっていう意識が受領者のほうにもあったんだろうと思います。 朝日新聞:つまり原発を巡る資金の還流があったと、そういう理解でよろしいでしょうか。 但木:別に原発に限ってるわけじゃ。金には色が付いてないので、それは原発の金だっていうのじゃあありませんけれども。ただ原発も含めてだし、彼が関連していた企業は確かに原発の工事が中心ですからね。 朝日新聞:結果的にそうだということですね。 但木:そういう言い方ができないともいわないけども、ただ、それはあまり正確ではないかもしれません。