マクラーレンのすべてが注ぎ込まれた新型「W1」とは、どんなクルマなのか?
すべてにマクラーレンの最高峰が込められている!?
今回のW1のネーミングの由来は「ワールド」とか「ウイン」のようです。マクラーレンの説明によると、さかのぼること50年前、1974年の10月6日に、F1で初のコンストラクターズ選手権を獲得しています。W1もこの日に発表されました。 クルマ好きのオヤジさんなら、このメーカーのこだわりは、超高性能に加え、自然界のものをモチーフにしたというオーガニックなボディデザインや、上に跳ね上がるディヒドラルドアなどであることは、先刻ご承知のとおり。 今回、W1では、ハサミのように開くディヒドラルドアでなく、ガルウイングドアを採用したのも、話題になっています。その理由としてマクラーレンでは、より高い空力効果を得るボディの造型が可能になることと、乗員の乗り降りが楽ちんになることを挙げています。彼女を乗せるのにも楽ちんと思ってもらえるはず 。
「アクティブエアロパーツ」なる先進技術もW1の自慢です。可動式アクティブ・フロントウイングに加え、注目は「マクラーレン・アクティブロングテール」。高速走行中の安定性をもたらすダウンフォースを生むため、リアウイングが必要に応じて、後方へ300mmも展開します。特許出願中だそうです。 サーキット走行も得意科目。 電子制御サスペンションシステムが、車高を調整してくれます。高速になると、フロントが37mm、リアが17mm下がって、さらに空気抵抗を低減。ハイスピードを生みます
彼女を楽しませるのも、もちろん重要。オーディオをはじめ、車内インフォテイメントの充実もマクラーレンが重視するポイントです。これまでのマクラーレン車を振り返ると、乗り心地の快適性や音楽を楽しめる室内の静粛性がしっかりありました。W1でも、彼女を誘ってゴルフ、なんていうのも大いにアリでしょう。
ひとつだけ、クルマ好きオヤジさんに悲しいニュースがあります。限定399台、価格は200万英ポンド(1英ポンド=195円として約3 億9000万円)のW1ですが、すでにすべての車両が売約済みだそうです。この先のモデルについては何も発表されていませんが、その日が来るのを待ちましょうか。