1人暮らしですが、近所に「450円」の銭湯があるため通っています。「水道代」など考えると、自宅で“お風呂”に入るのとそんなに変わらないですよね…?
一人暮らしでお風呂を沸かすのがもったいないからと、銭湯に行く人もいるでしょう。銭湯の入浴料と自宅でお風呂に入る場合の費用差はどれくらいあるのか、費用差があるならどのくらい差が生じるのか知りたいと思う人もいるかもしれません。今回は、入浴料450円の銭湯に通った場合と自宅でお風呂を沸かした場合の費用差について解説します。 ▼「シャワーだけ」vs「お湯をためる」1人暮らしはどっちがお得? それぞれの水道代・ガス代を比較
銭湯に通う頻度の割合とは?
実際に銭湯に通っている人はどれくらいいるのでしょうか。2021年にお風呂情報発信サイト「バスリエ」が行った調査によると、銭湯の利用頻度の割合は次の通りです。 ・ほぼ毎日:2.19% ・週に1~5回:5.26% ・月に2~3回:19.3% ・月に1回:18.42% ・その他:54.83% 全体の半数近くの人が月に1回以上銭湯を利用していることが分かります。通う理由としてはリラックスや疲労回復、気分転換などが挙げられています。
銭湯に通うと1ヶ月・半年・年間でどのくらいの支出になる?
入浴するのに1回450円かかる銭湯に毎日通う場合、1ヶ月・半年・年間でどのくらいの支出になるのか計算してみましょう。 ・1ヶ月:450円×1ヶ月(30日)=1万3500円 ・半年:1万3500円×6ヶ月=8万1000円 ・年間:1万3500円×12ヶ月=16万2000円 年間で16万円以上かかることを考えると、負担が大きいと感じる人も多いのではないでしょうか。
自宅でお風呂を沸かした場合にかかる費用
続いて自宅でお風呂を沸かす場合にかかる費用を見ていきます。今回は東京都在住で、毎日1回、自宅で40度・200リットルのお風呂を沸かし、かつシャワーで40度・120リットルのお湯を利用(10分程度に相当)する人を想定してシミュレーションします。 ■お風呂を利用する際にかかるガス代 まずガス代について考えてみましょう。前提は次の通りです。 ・東京都の10月の平均水温18.4度から40度に温める(温度差約22度) ・熱効率80% ・発熱量は1立方メートルあたり1万750キロカロリー ・料金は1立方メートルあたり130.46円(東京ガスのB表基準単位料金) お風呂のガス代は「上昇温度×水量÷(熱効率×発熱量)×都市ガス基準単位料金」の計算式で求められます。 この計算式に基づいて計算すると、お風呂を200リットル沸かすためにかかるガス代は約67円、シャワーを利用する際にかかるガス代は約40円となります。つまり、お風呂を沸かしてシャワーを10分間使用する場合は、1日約107円かかることが分かります。 ■お風呂を利用する際にかかる水道代 続いて水道代について考えてみましょう。水道代1リットル当たりの単価は、東京都水道局が公表している目安の0.24円で計算します。 ・お風呂:0.24円×200リットル=48円 ・シャワー:0.24円×120リットル=28.8円 つまりお風呂を沸かしてシャワーを10分間使用する場合の水道代は、1日約77円となります。 したがってお風呂を利用する際にかかるガス代・水道代を合わせると、1日約184円です。1ヶ月だと5520円、半年で3万3120円、年間で6万6240円となります。