【実録】深夜1時、飲みすぎて路上でバッグ丸ごと紛失して学んだ6つのこと
AM1:30 …バッグがない。
人生で初めて長時間記憶を飛ばす経験をしたことに恐怖を覚えながら、タクシーは家の前に着いた。タクシーはいつもクレジットカードで払う。というわけで、バッグからカードを出そうとした。 ……バッグがない。 パソコンや資料を入れている大きいサブバッグは持っていて、鍵や財布を入れたメインバッグがない。大きなサブバッグの中に入っていないか探したがない。タクシーの座席にもない。 混乱しながらひとまず常に5000円くらい入れている交通系IC(スマホに入れているモバイルPASMO)で支払いをして、タクシーを降りた。 どこでなくしたのかまったくわからない。最初の焼肉屋に忘れていったのか、スナックなのか、記憶のない駅なのか。スナックの確率90%だと思って電話をしまくったが、営業はすでに終了しているのか、電話は繋がらなかった。 そして、家に入れない。ひとり暮らしなので自分がなくすと終わりだ。さっきまで一緒にいた友人たち(といっても私が先に出たので、一緒にいたのは2時間くらい前)に連絡をしてみたものの、諸事情でその子たちの家には泊まれないという。 そして合鍵はなんと、家の中にしかない。 無意味!!
AM1:40 鍵開けサービスとの戦い
私の住む賃貸物件は、緊急トラブル24時間サービス的なものと契約していなかった気がする(それがあった物件に住んでいたときは携帯に登録していた)。鍵開け業者を検索し、ひとまず「(住んでいるところの住所) 鍵を開ける」とかそれ的なワードで調べていちばん上に出てきた鍵開けサービスA社に電話をした。精査をしている余裕はなかった。なんせ気温は2~3度だ。私の住む賃貸物件は共有スペースに暖房が効いているタイプではないので、一分一秒を争う。 「すぐ向かいます、時間は担当から折り返します」と言われ、待った。 しかし。 来ない。 数十分待ったところで「死ぬのでは?」という疑いがうっすら頭をよぎり始めるほど体が冷え切った。