【マイルCS】ソウルラッシュ7度目挑戦でG1制覇!雄たけび団野「絶対、結果をと思っていた」
<マイルCS>◇17日=京都◇G1◇芝1600メートル◇3歳上◇出走17頭 夢はかなう! ソウルラッシュ(牡6、池江)が7度目の挑戦で、念願のG1制覇を遂げた。勝ち時計は1分32秒0。 15日金曜深夜にはバーレーンで騎乗していた鞍上・団野大成騎手(24=斉藤崇)は、魂の雄たけびでJRA・G1・2勝目を手にした。この後は予定通り、香港マイル(G1、芝1600メートル、12月8日=シャティン)で世界制覇に挑む。 ◇ ◇ ◇ 決勝線手前で団野騎手が立ち上がって叫んだ。大きなガッツポーズだった。ソウルラッシュとは3度目のタッグ。何とかものにしたかった。「抜てきしてもらえてすごくうれしかったと同時に絶対、結果を残したいと思っていた」。日本時間15日金曜の深夜には中東バーレーンで騎乗。レース後はすぐに移動して、片道10時間のフライトで京都に駆けつけた。普段とは違うルーティンの中でも、しっかり結果を出した。 ソウルラッシュは6度、G1の壁にはね返された。その分、喜びは大きい。池江師は「感無量ですね。種牡馬入りさせたい馬なので、マイルのG1を勝たせてあげたかった。うれしい」と頬を緩ませる。3歳冬にマイル路線へ転向すると、4連勝で22年マイラーズCを制覇。マイル界の新星として名をはせたが、G1タイトルまであと1歩が遠かった。 万全の仕上げで勝負に出た。レース後は毎回、短期放牧でリフレッシュ。師は牧場スタッフと綿密に連携を取った。追い切りはCウッドと坂路で“びっちり”。体がしっかり使えるようになり、乗り手の体感より時計が出るようになった。師は「もう少し絞りたかったけど、状態は良かった。究極の仕上げ」。自信を持って送り出した。 天も味方した。陣営は道悪希望。前日土曜に恵みの雨が降った。結局は良馬場でも「パンパンの良馬場ではなかった。力のいる馬場になったのも良かったのかな。ひとつのピースがはまれば勝てると思っていた」と勝利が完成した。 ここが終わりではない。世界へのリベンジが待っている。「この後は受諾している香港マイルへ。香港は2回目だし、心配していない」。昨年は香港最強馬ゴールデンシックスティの4着。同馬はすでに引退。主役を担うチャンスは回ってきた。世界の頂まで突き進め。【下村琴葉】 ◆ソウルラッシュ ▽父 ルーラーシップ▽母 エターナルブーケ(マンハッタンカフェ)▽牡6▽馬主 石川達絵▽調教師 池江泰寿(栗東)▽生産者 下河辺牧場(北海道日高町)▽戦績 22戦8勝(うち海外1戦0勝)▽総獲得賞金 6億3833万2500円(同3247万2500円)▽主な勝ち鞍 22、24年マイラーズC(G2)、23年京成杯AH(G3)▽馬名の由来 魂の突進