日大が記者会見 前理事長逮捕受け(全文1)伝統ある日本大学が汚された
日本大学の加藤直人理事長兼学長らは10日午後6時から記者会見を行った。 ※【**** 00:35:30】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。タイムレコードは「「前理事長とは永遠に決別」日本大学が会見(2021年12月10日)」の中継開始時間に対応しております。 【動画】「前理事長とは永遠に決別」日本大学が会見(2021年12月10日) ◇ ◇
本日の進行説明
司会:皆さまお待たせをいたしました。皆さまには本日、大変お忙しい中、また遅い時間にお集まりをいただきまして誠に申し訳ございません。私、本日司会を務めさせていただきます学務部長の【サカイセイゴ 00:04:49】と申します。 会見に先立ちまして、数点、皆さまにお願いしたく存じます。まず会見の冒頭で30分ほど本学からご説明をさせていただきます。その後、質疑応答をさせていただきますが、本日18時からの開始でございますので、恐れ入りますが、終了時刻は20時をめどとさせていただきたく存じます。できる限り多くのご質問をお受けしたいと考えておりますので、大変恐縮でございますが、ご質問はお1人さま2つの質問とさせていただければと存じます。また、同一テレビ局は番組ごとではなく、お1人が代表してご質問していただきたくお願い申し上げます。また、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、会見中はマスクを着用していただきますようお願い申し上げます。会見中、写真撮影をされる際は前方の床に白いラインを引いておりますので、それより後ろからお願いをいたします。 それでは、これから今般の不祥事に伴う本学の対応と今後についての記者会見を始めさせていただきます。会見者が入場いたします。
130年の歴史の中で理事長の逮捕は初めて
それでは出席者の紹介をさせていただきます。加藤直人理事長・学長でございます。渡邊武一郎副学長・危機対策本部長でございます。長倉澄監事でございます。熊谷信太郎弁護士でございます。出席者につきましては、会見中マスクを着用して対応させていただきますので、何卒よろしくお願いいたします。 それでは本学より最初にご説明をさせていただいたのち、質疑応答とさせていただきます。加藤先生、お願いいたします。 加藤:日本大学の学長であり、このたび理事長を兼務することになりました、加藤でございます。本日はご多忙の中、ご参集いただきまして誠に恐縮です。このたび本学前理事長、田中英壽が所得税法違反で逮捕され、また前理事、井ノ口忠男が背任容疑で逮捕、起訴されるという前代未聞の出来事がございました。日本大学を代表する者として、学生・生徒、先生方、そして保護者の方々、また校友の方々、また日頃ご支援をいただいてる方々に対し、心よりおわびを申し上げます。 また、社会的な存在として、学校法人は絶えず情報発信をしていかなければならない、そういう義務を負っておりますが、今回、家宅捜査、逮捕、そして起訴と立て続けに実は事案が起こりまして、われわれも調査、そして綿密な対応等を求められ、実は本日に至った次第でございます。今回、このように会見が遅くなりましたことを心よりおわびを申し上げます。 日本大学、130年以上の歴史がございます。130年の歴史の中で理事長が逮捕されたというのは初めてでございます。先人が築かれた伝統ある日本大学が汚されたということに対して大変憤りを感じ、かつ恥ずかしく思っているところでございます。これも校友の方々に対しても、また先輩たちに対してもおわびを申し上げなきゃいけないというふうに思っている次第でございます。 本日はこのような事態に至った経緯、特に背任事件の経緯、それからその対応等についてご説明を申し上げ、そして今後の施策についてお話を申し上げたいというふうに思います。それで1つ、おそらく30分ぐらいの長さになると思いますので、会の冒頭でございますが、重要なことを先に3点お話し申し上げます。