福住仁嶺選手(No.14 ENEOS X PRIME GR Supra)「あんなに喜べない表彰台はない」 | SUPER GT 2024 第3戦 鈴鹿【SUPERGT あの瞬間】
ドライブスルーを消化する前で、結構(後続との)タイム差としては確か9秒ぐらいあったと思うんですけど、そういうことを考えたら、みんなが……みんなというか、(ピット作業で)そんなに焦ることもなかったなと思いましたね。あそこでちょっとタイミングをずらして出るだけでも、多分、“運命”(レース結果)はだいぶ変わったと思うので。でも、あのシチュエーションでは、結構みんな(平常を保つことが)難しかったと思いますね。37号車との駆け引きだったと思うし、僕ら14号車にとっては、去年は優勝はもちろん、表彰台すら上れてないようなレースが続いていたし。今年も、最初の2戦はああいう形(トラブルやハプニングに見舞われた)だったんで、やっぱり優勝したいって気持ちがみんな相当強かったと思います。なので、ほんと悔しいですね。
── 勝てる可能性がどんどん大きくなり、気持ちが前のめりになってしまったのかもしれません。この教訓がさらにチームを強くしてくれると思いたいですね。
福住:今回、こういうことが起きて、僕らに足りてないところも新たにたくさん見えてきました。こういうことを経験して、またどんどんROOKIEレーシングが強くなってくれればいいなと思いました。悔しい結果ですけど、非常にいい経験をしたなと思ってます。個人的には、ちょっと……“ドライブスーラー”!? なんて言えばいいんですかね……わからないですけど(苦笑)。トップを走っていてドライブスルー(ペナルティを受ける)っていう経験が、もうこれで3回目ぐらいなんですよ。 8号車のARTA時代にもSUGO(’21年第5戦)でありましたし、富士(’21年第2戦)でも……。富士の場合は、自分がGT300と重なっちゃって黄旗が見えなかったんですけど、トップを走っていてドライブスルーというのもありました。今年に関しては、結構最後のスティントは、うしろと離れてたので……(沈黙)。ただ、今回は結構まだまだ(順位を挽回できる)希望があったドライブスルーだったんで、タイミング的にもまだ良かったですが。でも、今、“ミスター・ドライブスルー”になっちゃってますね(苦笑)。