乗り物好き必見!スリル満点の4輪バギー体験:キムコ社の人気モデルを徹底解剖
クルマやバイクは言うにおよばず、キックスケーターやジェットサーフィンなど、乗り物好きが気になるマシンは今や枚挙にいとまがないほど。そんな中、これから注目してほしいのが「4輪バギー」だ。レンタルで楽しめるバギー場は全国で100カ所ほどあり、気軽に挑戦できる環境も整ってきている。 【写真集】大人もワクワクする走りを楽しめるKIMCOの4輪バギー その全国のバギー場でレンタル用に用意される4輪バギーで、多くのシェアを誇っているのがKIMCO(キムコ)のマシンだ。KYMCOは台湾を代表するスクーターメーカーで、その歴史をたどれば、ホンダのバイクをノックダウン生産(※部品を他国に送り、現地で組立・販売を行う輸出方法)していた由緒正しき生産者であることがわかるはず。 現在、同社のスクーターは台湾をはじめアジア各国で強大なシェアを誇り、わが国でもドメスティックブランドを駆逐する勢いでもある。そんな彼らの工業ノウハウは2輪車にとどまることなく、4輪バギー(ATV=All Terrain Vehicle/全地形対応車)でも遺憾なく発揮されている。丈夫で高出力なエンジンをはじめ、走破性とライディングの楽しさを両立したシャシーなど、長年のバイクづくりで培われたアドバンテージが、随所に注ぎ込まれているのだ。
全身泥まみれになって得られる爽快感
今回試乗したのは、都内からもアクセスしやすい千葉県印西市にある「東京バギー村」。KYMCOのバギーが数多くそろえられ、手軽にレンタルで楽しめる。また、楽しげなアップダウンをふんだんに含んだ広大なコースだ。 まずは慣熟走行…いわゆる、ウォーミングアップから。基本的な操作方法で、シンプルなオーバルコースをゆっくりと走行する。この際、ファットなタイヤを装着したフロントの動き、リアクションを覚える。意外なほど旋回は難しく、ハンドルの切り方やスピードコントロールなど、他の乗り物とは違ったフィーリングを感じるはず。とはいえ、絶対的なスピードはさほど速くないので、恐怖感などは一切なく、思わず歓声を上げたくなる面白さ。コーナーにオーバースピードで突っ込んでいっても、太いタイヤが抵抗を生み、適度なスピードまで下がるためにスピンアウトする可能性は低いだろう。 また、凸凹の激しい路面はシートに腰かけていても走れないことはないが、あえてスタンディングで、下半身をショックアブソーバーにするのもいいだろう。当然、運動量は格段よりも増して、コースを1周するだけでも全身から汗が噴き出すはずだ。 東京バギー村のコースにはあえて泥深いコースもあり、水しぶきならぬ泥しぶきを勢いよく上げられるエリアも用意されている。ATVらしいダイナミックな走りを楽しみたいなら、ぜひその「ぬたぬたコース」をチャレンジしてほしい。ただし、全身泥まみれになる覚悟は必要だ(シャワー施設があるので、走行後に利用してほしい)。 クルマやバイクとも違ったATVのフィーリングは、全身を程よく使った爽快感を生むはず。その一方で乗りやすいとはいえ、「乗りこなす」ハードルは決して低くない。しかも、広大なコースエリアは他のアウトドアアクティビティとの相性もいいとなれば、大人が時間を費やすにはもってこい。4輪バギーは乗り物好きにはもちろん、そうでない方にも気軽にチャレンジしてほしい痛快なアクティビティだ。
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