あのスターの怪演ぶりが凄い映画5選!
霊界のトラブルメーカーを怪演!『ビートルジュース』/マイケル・キートン
田舎町に引っ越して早々、不慮の事故で世を去った若い夫婦。成仏できず幽霊となって家にとどまった彼らだったが、その家も人手に渡り、都会からスノッブな家族が引っ越してくる。脅かして一家を追い出そうとする彼らだったが、何をやっても失敗。困った彼らは、霊界の役人に“絶対に頼んではいけない”といわれていた自称・怖がらせ屋のビートルジュースを呼び出すが、問題はさらに大きくなり……。 続編も好評のティム・バートン監督によるファンタジーコメディ。ビートルジュースは霊界のトラブルメーカーだが、その自覚がまったくない自信家。マシンガントークで下品なジョークをまき散らし、変幻自在の大暴れで人間界にも騒動を飛び火させてしまう。演じるマイケル・キートンは白塗りメイクでハイテンションの怪演を披露。続編でも、このノリは健在だが女好きでゲスな面は影を潜めている。
唯一無二の顔面芸を披露!『マスク』/ジム・キャリー
主人公スタンリーは真面目で気弱でお人好しの銀行員。好きな女性にも打ち明けられず、いつも損な役回りばかり押しつけられる。そんなある日、木製のマスクを拾い、それを顔につけた途端、スーパーパワーを持つ魔人に大変身。性格も別人のように陽気かつ大胆になる。ロマンスも実るものの、やがてギャングとのトラブルに巻き込まれたスタンリーはマスクを奪われて窮地に追い込まれる。 ジム・キャリーがコメディ俳優の素養を遺憾なく発揮したエンターテイメント。マスクを付けたスタンリーは、まさに超人で銃弾をかわし、爆弾を飲み込み、それでもピンピンしている。落ち着きなく動き回り、ラテンダンスもお手の物。それらのフィジカルな演技に加え、マスクを付けていても変化がわかる、キャリーの顔面芸も絶品だ。アニメキャラのようなテンションの高さが魅力!
独特の高笑いが脳裏に焼き付く!『バットマン』/ジャック・ニコルソン
舞台は犯罪が横行する都市ゴッサムシティ。実業家ブルースは夜になるとマスク姿の正義の使者バットマンとして自警活動を行なっていた。ある日、彼に応戦していたギャングが化学薬品の液槽に転落したことで、怪人ジョーカーに変身。狂気にとらわれ、怖いもの知らずとなったジョーカーは瞬く間に暗黒街を牛耳り、ゴッサムの新たな脅威となっていく……。 『ビートルジュース』(1988年)のティム・バートン監督がDCコミックのヒーローを映画化。ジョーカーというと『ダークナイト』(2008年)のヒース・レジャーや『ジョーカー』(2019年)のホアキン・フェニックスの熱演が有名だが、そもそもこのヴィランに強烈に印象を植え付けたのは本作のジャック・ニコルソン。ファンキーなビートに乗って踊りながら殺人を犯し、高笑いする姿は白塗りのルックスと相まって異様な空気感を漂わせる。『ビートルジュース』では怪人役だったキートン扮するジョーカー、主人公バットマンよりも目立っている!?