愛知の「BA.5対策強化宣言」30日で終了 大村知事が会見
愛知の「BA.5対策強化宣言」30日で終了 大村知事が臨時会見
愛知県の大村秀章知事は28日、県庁で臨時記者会見を開いた。新型コロナウイルスの第7波に対処するため県全域に発出している「BA.5対策強化宣言」について、「新規陽性者数は減少傾向となり、病床使用率も改善の傾向が見られる」として、30日の期限で終了することを表明した。10日1日以降は宣言前の「厳重警戒」での対応に戻るという。 【動画】愛知県の大村知事が臨時会見(2022年9月28日)
週平均で約2900人も「減少傾向は顕著」
「BA.5対策強化宣言」は8月5日、東海3県が足並みをそろえる形で発出。当初は8月21日までの予定だったが、愛知、岐阜両県は2回の延長を経て今月末までに延長。三重県も2度延長したが、今月11日で解除している。 この日の愛知県内の新規陽性者数は2955人で、1週間前より3669人減った。ただし今週から全数把握の見直しが全国的に始まり、集計のタイミングなどはこれまでとずれている。入院患者は996人で、うち重症者は9人、病床使用率は30.1%。 大村知事は今月上旬の会見では「(新規陽性者数の週平均が)500とか400、300ぐらいまで減って、病床使用率も20%を切って入院患者が200人か300人ぐらいにならないとなかなか解除にはならないのではないか」などと述べていた。 この日は週平均でも約2900人だが、「減少傾向は顕著で大きなヤマは越えたのではないか」とした上で、「(陽性者数は)高い水準にはあり、今後も社会経済活動とのバランスをとりながら感染拡大の防止に取り組んでいくことが不可欠」だと述べた。
10月1日から「厳重警戒」での呼び掛けに
宣言が解除されることで「法律に基づく協力要請」が「法律に基づかない呼び掛け」になる。 高齢者などに求めていた「混雑した場所や感染リスクの高い場所への移動自粛」などは「感染リスクの高い施設の利用は避ける」といった呼び掛けに緩和される。飲食店などに「大人数での会食の場合の事前予約の際などに参加者への事前検査を促すこと」といった協力要請はなくなる。 宣言終了は30日に県の対策本部会議を開いて医療関係者らに諮り、正式決定する。 (関口威人/nameken)