BA.5対策強化宣言の早期解除「簡単ではない」 愛知・大村知事が定例会見
BA.5対策強化宣言の早期解除「簡単ではない」 愛知・大村知事が定例会見
愛知県の大村秀章知事は5日、県庁で定例記者会見に臨んだ。先月5日から2回の延長を経て発出している「BA.5対策強化宣言」について、今月末までの期限を前倒しして解除するのは「簡単ではない」との認識を示した。同宣言は東海3県が同時に発出し、岐阜は愛知と同じ今月末までとしているが、三重は今月11日までを再延長の期限とし、今後の対応が探られている。 【動画】愛知県の大村知事が定例会見(2022年9月5日)
週平均の新規陽性者数「300ぐらいまで減らないと」
この日の県内の新規陽性者数は3235人。3000人台となるのは第7波の入り口だった7月19日以来。大村知事も「明らかに減少傾向は顕著になっている」とした。 ただし、1週間平均ではまだ9000人を超え、入院患者も2500人余りでコロナ病床の使用率は約78%。大村知事は「本当は(新規陽性者数の週平均が)500とか400、300ぐらいまで減って、病床使用率も20%を切って入院患者が200人か300人ぐらいにならないと、なかなか解除にはならないのではないか。我々としてもグッと急激に減って解除にしたいとは思うが、そう簡単ではない」とし、「まだまだ厳しい状況ですから、引き続き県民、事業者の皆さんには感染防止対策をお願いしたい」と呼び掛けた。
明和高校に20人学級の音楽コースや「音楽棟」整備へ
県立高校での中高一貫校の整備について、すでに決定している明和、津島、半田、刈谷の各校での具体的な中学校施設の整備内容を発表した。 名古屋市の明和高校では、中学校に普通コースとは分けて20人1学級の「音楽コース」を設置。校舎も一部を建て替えて「音楽棟」と「音楽ホール」に整備する。公立の中高一貫校の中学校で、専門的に音楽コースを設置するのは全国初になるという。 大村知事は「(中高一貫の)6年間の時間を得て、心置きなく修行して世界にはばたく音楽家を目指してほしい」と述べた。その他の3校についても中学校用の校舎や小体育館を整備するため、基本設計費などを補正予算に計上し、9月開会予定の県議会に諮る。開校は2025年4月の予定。 (関口威人/nameken)