愛知県のBA.5対策強化宣言「延長せざるを得ない」 大村知事が定例会見
愛知県のBA.5対策強化宣言「延長せざるを得ない」 大村知事が定例会見
愛知県の大村秀章知事は29日、県庁で定例記者会見に臨んだ。新型コロナウイルス対策として今月31日を期限に発出している「BA.5対策強化宣言」について、「延長せざるを得ないと考えている」と言明。延長期間などを近日中に決定して発表する見込みだという。 【動画】愛知県のBA.5対策強化宣言「延長せざるを得ない」 大村知事が定例会見(2022年8月29日)
お盆前に月末までの延長を決定、岐阜・三重は9月4日まで
県内の新型コロナ感染者数は、先週後半から前の週を下回るなど減少傾向にある。しかし、1週間平均で1万3000人台と高い水準が続き、学校も再開することから、宣言の延長は不可避との判断だ。 宣言は今月5日、東海3県が足並みをそろえる形で発出した。当初は21日までの予定だったが、お盆前に愛知県が月末までの延長を決定。その後、岐阜県、三重県は9月4日までの延長を相次いで決めている。宣言では、重症化しやすい高齢者や基礎疾患のある人たちと同居家族に対し、混雑した場所や感染リスクの高い場所への外出自粛などを呼び掛けている。 一方、政府が自治体ごとに見直すよう求めている「全数把握」については、高齢者や重症化リスクのある人たちについては継続する意向を表明。その上で「軽症、無症状の人にも宿泊療養や配食サービスなどの連絡を(これまで通りショートメールで)続けていきたい。その際は(患者情報把握のための)11の入力項目を半分ぐらいに減らしていこうと考えている」と、独自の対応を検討していることを明かした。
大府市に愛知県警の警察署新設を検討へ
県中部の大府市に、愛知県警の警察署を新設することを検討しているとも発表した。 大府市と、隣接する東浦町は知多半島道路のインターチェンジなどを複数抱える交通の要衝で、人口も計14万人で増加傾向にある。しかし、両市町を管轄する東海警察署と半田警察署は10キロ以上離れた場所にあり、地元からは長年、警察署の新設を望む声が上がっていた。 大村知事によれば、老朽化した半田署の建て替え計画が本格化することから、このタイミングでの新設検討を急ぐことに決めた。決定すれば2005年に中部空港警察署ができて以来の警察署新設で、県内46カ所目となる。 大村知事は「両市町の街の中間ぐらいのところに検討していくが、場所や名称については地元とよく相談して決めていきたい」と話した。 (関口威人/nameken)