安倍川で「瀬切れ」発生 12月の少雨で 国交省静岡河川事務所、生態系への影響注視
国土交通省静岡河川事務所は26日、静岡市葵区の安倍川で河川の表流水が途切れる「瀬切れ」が発生したため、監視体制を強化すると発表した。12月の少雨が影響している。同事務所は大井川水系にも渇水対策支部を設置していて、河川パトロールや水質調査、魚類への影響調査などの実施回数を増やすなどして流況を注視している。 同事務所によると、瀬切れは河口から5・7キロ付近の安西橋下流(同区)で約100メートルにわたって確認された。安倍川上流部の戸持観測所の10、11月の累計降水量は平年値を上回っていたが、12月は25日時点で0ミリという。 これまでに流域の利水には影響が出ていないが、同事務所の担当者は「雨の予報が当面ないことに加え、現場は表流水が浸透しやすい扇状地なので瀬切れが広がる可能性がある。生態系への影響が出ないか注意深く監視していく」と話した。
静岡新聞社